坂本明男(さかもと・あきお)氏


坂本明男(さかもと・あきお)氏

IMG_0749a.jpg

ご経歴

- 7/2008 10/2009 Fortinet, Inc. チーフ・ストラテジスト、極東アジアVP 兼 ジャパン社長
- 1/2002 6/2008  IPLocks, Inc(シリコンバレー) 創業者 兼 CEO 会社立上げ、製品開発、マーケティング、販売、人事、法務、総務 世界初のデータベース・セキュリティを開発し、世界に販売展開
- 3/2001 2/2002 Auraline, Inc(シリコンバレー) CEO
会社立上げ、製品開発、マーケティング、販売、人事、法務、総務
E-マーケティング ASP NECジャパンにビジネス・トランスファー
- 7/1996 2/2001 HolonTech, Inc(シリコンバレー) 創業者 兼 CEO    
会社立上げ、製品開発、マーケティング、販売
ロード・バランサー
全世界販売展開、200名体制
- 7/1987 6/1996 NEC America (シリコンバレー)IP Network 事業部長 NEC本社 IPネットワークなどの開発・販売 ソフトウェア技術者・主任・課長

 


◆なぜ、起業をしようと思ったのですか?
 

⇒常にエキサイトする(情熱を感じる)人生を歩みたいと思い起業しました。エキサイトする人生とは、私の場合、「自分でモノを創り出し、それを多くの人々に使っていただく」ということを指します。私は、NECに在籍していた時から世界に通じる製品を開発し、販売してきました。その時から自分で開発した製品を全世界の人々に使ってもらえることが私の至上の喜びだったのです。「起業をすることによって、自分のアイデアを具現化し、その製品を市場に普及させて多くの人々に使ってもらいたい。」私はこのような想いでインターネット社会の発展に貢献したかったのです。
 

◆起業をするにあたって、ビジネスプランを入念に作成されたと思いますが、どの部分に力を注ぎましたか?
 

⇒私は、以下4つの点に力を注ぎました。
1、様々な事業アイデアの中から社会貢献できる分野を探すこと。
2、一生に一度の人生を賭す価値が自分の事業にあるのかどうか精査をすること。
3、事業を興す場所の精査(私の場合はシリコンバレーに決めました。
シリコンバレーは自分の事業にとって様々な面でメリットがあったからです。)
4、製品の開発にマーケットの声を反映させ、ビジネスプランに落とし込むこと。
 

◆シリコンバレーで起業をするにあたり、苦労したことは何ですか?
 

⇒苦労したのは、「セールス」そして「マーケティング(自分の製品がいかに世の中に必要であり且つ重要であるかということを認知してもらうこと)」です。「セールス」や「マーケティング」は相手(お客様)ありきです。しかも全世界のお客様が対象です。また、競合他社に関する情報も必要になります。労力もかかる上に、非常に難しいのです。
余談ですが、このような難義の対策として、もちろん有能な人物を雇うことが重要なのは言うまでもありません。しかし、それと同様に、もしくはそれ以上に重要なのは成功事例を早く作り、成功の理由(「なぜ、お客様は買ってくれたのか。」)をきちんと分析することです。そして分析が終わり次第、そのお客様と同じような傾向をもつお客様を対象にセールスを展開していくことが必要になります。銀行をお客様と仮定して説明しますと、中小規模のAという銀行でセールスが成功したのであれば、Aと同じ中小規模のB銀行を対象にセールスを展開していく必要があります。
 

◆シリコンバレーで起業をするにあたり、最もエキサイティングだったことは何ですか?
 

CEOが決断したことに社員が100%全力で協力してくれることです。
 シリコンバレーは様々な国の出身者が集まっておりますので、色々な意見が出ます。
 しかし、一度CEOが決断すれば、皆、目標に向かって協力をしてくれるのです。
 日本では、上司の判断に対して部下が陰口を言うなど100%協力してくれる態勢が
 整っていないように思います。そのことを鑑みると、このシリコンバレーの社員の姿勢は私にとって非常にエキサイティングに感じるのです。
 

◆起業家に必要な要素は何だと思いますか?
 


1、「決断力」
2、「エキサイトメント(情熱)を会社で作り出せること」
3、「事業の計画性(事業の市場規模を示す力)
特に重要なことは、「2」です。世界で初めての製品をこれから私達が創るのだということをきちんと社員に具体的に示すことが重要です。もちろん、夢を語ることはできても実行力や経営力がないのは論外です。
 

聞き手・筆者 唐松祐太