岡田謙之氏のシリコンバレー起業マニュアル「Miselu社を退職しました」

 岡田謙之(Noriyuki "Ken" Okada)氏


Miselu社を退職しました(08-04-2008)

4月に立ち上げたMiselu社を7月末に退職した。「そりゃまた早いね」というのが知人の大体の反応であり、自分でも悩むところではあったが、CEOの吉川さんとも話し合い、二人で合意して決めた。

ポイントは二つで、もともとそれぞれが起業家としてやってきた吉川さんと僕の二人のスタイルが必ずしもwell-oiled machineとして理想的な形で噛み合っていなかったこと、そして元々僕の経験を貢献しようとしていた音楽ビジネスに本格的には踏み込まないことになっ たことが理由。特に、僕自身がsuper smart coding geekという感じではないので、音楽ビジネスを主戦場としない方向性を前提とすると技術面では力不足であったので、より相応しい他の人が見つかるであろ うことを前提に身を引かせていただいた。

これから最初の投資を集めようという一番大事な時期であり、一旦投資が入った後はpoint of no returnを過ぎて責任が発生する。投資家へのピッチを始める段では「このチームで行きます」というコミットメントをしなければならない。その意味で は、少し早いがこのタイミングしか無いだろうという判断だった。

2002年にシリコンバレーに渡ってきてから、ゆっくりと休むこともなかったので(休暇は取っていたけど、大体休暇中も仕事のことばかり考えていた)、今回はしばらく何も考えずにのんびり休んで充電したいと思う。ベースの練習でもしようかな。

このブログは今後も続きますので、まだしばらくお付き合い下さい。


(岡田謙之氏のブログ「シリコンバレー起業マニュアル」より転載)



岡田謙之(Noriyuki "Ken" Okada)氏

1972 年米国ニューヨーク州生まれ。幼年期をブラジル、少年期を横浜で過ごす。東京大学法学部を卒業後、ソフトウェア開発会社、アコースティック社を横浜に設 立。同社で自動編曲技術を使った着信メロディサービスを開始。2002年に米国シリコンバレーにインプロビスタ・インタラクティブ・ミュージック社を設立 し、米国AT&Tワイヤレスの公式サービスで着信メロディサービス「Mobjam」を開始。2006年に着信メロディ事業から撤退後、会社名をラ イオット社(Riottt, Inc.)に変更しSNSサービス「RIOTTT」を開始して再挑戦するが、軌道に乗せきれず解散。2008年4月からMiselu Inc.立ち上げに参画したが、同年7月末で退職。



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