糸井名生氏の柳通り便り「MyVoiceウェブサイト計画」


Itoi,LLC 社長
 糸井名生(いとい・なおまる)氏


MyVoice のウェブサイト作りを手伝ってくれる人を募集したところ、興味を持ってくれる人がいましたので、詳細を書きます。前に書いたとおり、MyVoiceは、自 閉症の子供を支援するデバイスです。デバイスの中に絵や音声がたくさん入っており、これを使って子供が自分の言いたい事を表現したり、子供のための教材と して使います。例えば、バナナの画像を選ぶと「バナナが食べたい」とデバイスが発音。トイレを選ぶと「トイレに行きたい」と言ってくれます。

デバイスを売り込みに行くと、子供の親や先生に真っ先に訊かれることは、「中身を変えられるか」ということです。自閉症の子供は千差万別で、写真を使うほ うがいい子供もいるし、絵のほうがいい子もいる。絵の下に字で「バナナ」等と書いてあったほうがいい子も、そうでない子もいます。また、同じ子供でも、 数ヶ月するとコミュニケーション能力が進歩するので、新しい絵と音声を使わないといけません。

そこで、デバイスの内容を変更するための、オーサリングツールを作りました。これはPC上で走るソフトウェアです。デバイスの内容の画像と音声は、下に行 くほど枝分かれしていく、木構造で作られています。例えば「食べ物」というカテゴリの中に「果物」というサブカテゴリがあり、その下に「りんご」「ぶど う」などが入る。オーサリングツールを使うと、この木構造を変更したり、新しい画像や音声を挿入したりできます。これがそのスクリーンショットです。



次のステップは、作ったり、変更したりした内容を、ユーザー同志で共有すること。これをウェブサイトでやりたい。例えば一人の親が、日本食好きの子供向け の画像、音声のセットを作り、ウェブサイトにアップロードすると、他のユーザー達もこれをダウンロードして使ったり、更に変更を加えて貢献したりできま す。色々なセットを充実させて、様々なニーズを持つ自閉症の子供の要求に応えたいのです。

そのために、ユーザー参加型(Web2.0)のウェブサイトを立ち上げるのが目標です。しかし私はウェブサイトの構築、デザインの経験がありませんので、誰かが手伝ってくれると非常に助かります。

・ステップ1は、画像、音声セットの含まれるフォルダを .zip に圧縮して、アップロードし、紹介文と共に表示してダウンロードできる、簡単なウェブサイトでいいと思います。

・ステップ2は、オーサリングツールと連動させて、ツールから直接アップロード、ダウンロードできるといいと思います。

・ステップ3は、これは上手く行くか分かりませんが、ブラウザ上でセットを変更できるようにする、というのが理想のように思います。Windows以外の OS でも使えるようになりますし、ウェブサイトとのインテグレーションも良くなるでしょう。

興味のある方はコメントするか、nao@itoillc.comまでメール下さい。


糸井名生(いとい・なおまる)氏

1973 年生まれ。名古屋大学工学部情報工学科卒。1996年に渡米し、ミシガン大学コンピューターサイエンスの修士・博士課程へと進学。電子認証などのセキュリ ティプログラムに関連する研究でPh.Dを取得。2001年、サンマイクロシステムズへの入社を機にシリコンバレーへ。アクティブカード社などを経て、 2007年4月Itoi,LLCを起業。



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