第18回ラウンドテーブル「起業2.0!」の開催ご報告
第18回ラウンドテーブル「起業2.0!」をB-Bridge International, Inc.にて開催いたしました。7ヶ月ぶりのラウンドテーブルには、SVJENイベントに初参加される方が多数いらっしゃいました。これまでのラウンド テーブルでは、日本人起業家や起業を志望する方々への支援を目的として、毎回起業に関連するテーマを決め、そのテーマを中心とした討論会を通じて起業家同 士の交流を深める会を行ってきました。今回は趣向を変え、具体的な主題を設定せず、起業に関する幅広いテーマを自由にディスカッションする形で進められま した。この報告書では、ディスカッションの一部をご紹介したいと思います。1)資金調達に関しての質問&回答
「ベンチャーキャピタルの最近の動向は?」
A:ベンチャーキャピタルが投資する際に注目するところは3点。「人」、「技術」そして「市場」。その中でも「人」が最も重要だと考えます。いかに優れた 技術を保持していても、マネージメント能力のない企業には投資をしません。ベンチャーキャピタルのファンド生命は約10年で、最後の5年間で投資の回収を しなければならない。ベンチャー企業がエグジットするまでの時間が以前より長くかかっているため、多額の資金が必要となる企業には投資を好まない傾向にあ ります。Facebookのようなウェブ2.0関連企業への投資は、最低でも3万ダウンロード/アクセス数が必要であると考えます。
「なぜ日本人には投資をしないのか?」
A:「日本人だから投資をしない」という事はあり得ない。ただし、シリコンバレーに在住する日本人起業家の絶対数が、他のインドや中国に比べるとかなり少ないです。年間で300案件以上を担当していますが、その中で日本人の起業家は一人ぐらいですね。
「銀行はベンチャー企業に融資してくれますか?」
A:シリコンバレーバンクのような銀行は特殊ですが、一般的に銀行は、資産を担保に取った上で融資をするケースが殆どです。シリコンバレーバンクの場合で も、アイディアや技術onlyの企業に対しての融資は、KPCB (Kleiner Perkins Caufield & Byers)やSequoia Capitalのような大手のVCが既に投資をしている場合のみ行うケースが多いです。
2)なぜ日本人起業家はそもそも少ないのか?
参加者:10年前に比べると、日本人の数が相当減っています。特にソフトウェア産業では、シリコンバレー発というリージョナルアドバンテージは非常に高 い。日本には優秀なエンジニアが多数いますが、彼らがシリコンバレー進出を考えるときの最大のネックはビザです。例えば政府機関がビザのサポートをし、技 術者派遣を促すべきではないでしょうか?
参加者:起業家精神を植えつけることが最重要だと考えます。それは教育環境を改善するところから始まり、学生さんにシリコンバレーの良さをより知ってもら うべきです。大企業に入ってブレインウォッシュされる前に、学生の頃から「シリコンバレーで起業する」という選択肢も考えられるようになってほしい。
3)起業家の皆さんが最も困っていることは何でしょうか?
参加者:マーケティング、セールスが一番困っています。もともとエンジニアですので、その分野は特に苦手としています。何方か協力していただけませんか (笑)?先ほど政府機関からのビザサポートの話しが出ましたが、私も同感で、ビザのサポートやベンチャー企業に必要な教育・カウンセリングを提供してくれ るような政府機関があればいいと思います。
参加者:起業家を支援する団体の殆どがIT企業にフォーカスしており、農業や製造業といった第一次・第二次産業を支援してくれる団体が少ないのが残念です。
4)SVJENに何を期待されますか?
参加者:ラウンドテーブルやネットワーキングイベントとは別に、「起業家」&「起業家を支援する人」をマッチングするようなイベントを開催してもらいた い。例えば、起業家が会社紹介のプレゼンをし、その会社に対してどのような協力ができるかを、ディスカッションするイメージです。
参加者:定款や業務規則の見本などの起業ツールキットのような、起業するために必要となる情報が、手軽にサイトで入手できると嬉しいです。
文:田巻理恵、ラッキーみちる
<<SVJEN事務局から一言>>
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。起業家や、起業家を支えられている皆様のお役に立てるような情報を、これからもご提供させていただきます。好評により、同フォーマットのラウンドテーブルを7月25日(金)に予定しておりますので、ぜひご参加ください。
(参考)↓カリフォルニア州における会社設立、ビザ取得、資金調達方法などの情報
http://www.jetrosf.org/bic/jp/library.php
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