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      <title>SVJEN</title>
      <link>http://svjen.org/</link>
      <description>Silicon Valley Japanese Entrepreneur Network (SVJEN)</description>
      <language>en</language>
      <copyright>Copyright 2010</copyright>
      <lastBuildDate>Wed, 10 Mar 2010 10:05:57 -0800</lastBuildDate>
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            <item>
         <title>起業家ビザ制度の法案提出</title>
         <description><![CDATA[<p>SVJENメンバーの皆さま</p><p>ジョン・ケリー上院議員とリチャード・ルーガー上院議員が共同で提出した『起業家ビザ制度』についての</p><p>記事をご案内します。</p><p>&nbsp;</p><p><a href="http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20100309/213236/?top">http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20100309/213236/?top</a>　</p><p>&nbsp;</p><p>（Reference：BusinessWeek 「起業家よ、米国に集まれ！」　2010年3月10日）</p><p>SVJEN事務局より</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p>]]></description>
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         <category>事務局からの一言</category>
         <pubDate>Wed, 10 Mar 2010 10:05:57 -0800</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>「初心を忘れたトヨタに米消費者は不信を募らせている」</title>
         <description><![CDATA[トランス・パシフィック・ベンチャーズ（<span>Trans Pacific Ventures LLC</span>）<span><br /></span><span>President &amp; CEO<br /></span>安藤 茂彌氏<span> (Shigeya Ando)<br /></span><span><p>&nbsp;</p></span><span><span>&nbsp;</span></span><strong>初心を忘れたトヨタに米消費者は不信を募らせている</strong><span> <br /></span><span><p>&nbsp;</p></span><span><p>&nbsp;</p></span>　昨 年<span>8</span>月<span>28</span>日にカリフォルニア州サンディエゴで恐ろしい事件が起きた。ハイウェイパトロール隊員である<span>Mark Saylor</span>さんは、休日にレクサス<span>ES350</span>に家族を乗せてハイウェイ<span>125</span>号線を運転していた。レクサスは突然加速を始め、ハイウェイの終点でも止ま らず、その先の<span>T</span>字路でフォード車と接触した。それでも止まらずに<span>T</span>字路を突っ切って川の堤防を駆け上がり、水のない川底で炎上した。家族<span>4</span>人全員が死亡 した。<span> <br /></span><span><p>&nbsp;</p></span><span><p>&nbsp;</p></span>　レクサスは時速<span>160</span>キロで走っていたと推測され、同乗していた妻が死の直前に携帯から<span>911</span>（日本の<span>110</span>に相当）に通報し、原因不明の暴走の 状況を伝えていた。録音された通報はテレビ番組で報道され、多くの視聴者が車内のパニック状況を生々しく聞いた。米運輸省高速道路安全局が事後調査を行ったが、証拠物件が焼けただれており原因不明と結論付けた。<span> <br /></span><span><p>&nbsp;</p></span><span><p>&nbsp;</p></span>　昨年<span>12</span>月<span>21</span>日にはメリーランド州エルクリッジ市で別の事件が起きた。<span>2009</span>年型トヨタ・カムリを運転していた女性が、ショッピングセンター の駐車場で空きスペースを見つけて駐車しようとした。ブレーキを軽く踏んでいたときに、いきなりカムリが動きだし猛烈に加速し始めた。女性は思いっきりブレーキを踏みこんだが、それでも止まらず、縁石を飛び越えてヘアーサロンに突っ込んでようやく止まった。<span> <br /></span><span><p>&nbsp;</p></span><span><p>&nbsp;</p></span>　ヘアーサロンは腰ぐらいの高さのレンガの壁に囲まれていたが、それも打ち破ってサロンの玄関から突っ込んでいった。路面にはタイヤの跡が黒く残り、タイヤの焦げる匂いがした。<span>1-2</span>か月前にトヨタのディーラーから運転席のフロアマットがアクセルペダルを押し込む可能性をある旨の書面が届いていたので、フロアマットは後ろのトランクの中にしまってあった。女性はフロアマットが突然加速の原因とは考えられないとしている。<span> <br /></span><span><p>&nbsp;</p></span><span><p>&nbsp;</p></span><strong>原因の特定と対策がチグハグという疑問</strong><span> <br /></span><span><p>&nbsp;</p></span><span><p>&nbsp;</p></span>　トヨタ車が突然暴走する事件は<span>1999</span>年から今年<span>1</span>月<span>19</span>日までに<span>2262</span>件報告されている。これによる衝突事故は<span>819</span>件で、ケガ人は<span>341 </span>人、死亡者は<span>26</span>人に上っている。車種別にみるとカムリが<span>131</span>件とダントツに高く、レクサス<span>ES</span>モデルが<span>48</span>件とこれに続き、タコマ<span>31</span>件、シエナ<span>20 </span>件の順となっている。（安全性を専門分野とする調査会社<span>Safety Research &amp; Strategies</span>社の調査：<span>Toyota Sudden Unintended Acceleration 2010</span>年<span>2</span>月<span>5</span>日）<span> <br /></span><span><p>&nbsp;</p></span><span><p>&nbsp;</p></span>　米運輸省高速道路安全局は<span>2003</span>年に、上記<span>4</span>車種で起きた車両暴走事件<span>8</span>件を詳細に調べたが、<span>5</span>件は原因不明、<span>3</span>件はゴムで作った分厚いフロアマットが原因と結論付けた。フロアマットを固定しておかないと、位置がずれてアクセルペダルに絡みつき、加速してしまうというのである。トヨタは調査結果に基づき小規模なリコールを行った。<span> <br /></span><span><p>&nbsp;</p></span><span><p>&nbsp;</p></span>問題が起きている米国製の車種に搭載されているアクセルペダルは、インディアナ州の<span>CTS</span>という米企業が開発したものである。トヨタは次にこのペダルに問題があると疑い出した。ペダルを踏み込むと元の位置に戻るのに遅い場合があるという。<span> <br /></span><span><p>&nbsp;</p></span><span><p>&nbsp;</p></span>　その後のリコールではこのペダルを新型のペダルに取り換えることにした。さらに最近のリコールはブレーキの液が漏れることに原因がある可能性があるとして、この可能性のある車種をリコールしている。<span> <br /></span><span><p>&nbsp;</p></span><span><p>&nbsp;</p></span>　筆者には原因と対策がチグハグに見えてならない。トヨタ車の突然の暴走を経験した人の話を総合すると、原因は<span>2</span>つある。ひとつにはアクセルペダル を踏んでいないのに、突然車が暴走することである。二つ目は暴走が始まると凄い力でブレーキを踏み続けないと車が止まらないことである。トヨタが対策として取ったリコールは、フロアマットの変更、アクセルペダルの変更、ブレーキ液の漏れ防止策である。<span> <br /></span><span><p>&nbsp;</p></span><span><p>&nbsp;</p></span>　原因は機械系統ではなく、電気系統ではないのか、トヨタの電気系統の設計に大きな欠陥があるのではないかとの見方が米国では広がっている。一部の専門家からは、何らかの原因でスロットルが開き加速してしまう可能性（たとえば、ブレーキを踏んでも、スロットルが開いたままの設計になっており、ブレーキが効かずに事故を起こしてしまうという疑い）が指摘されている。<span> <br /></span><span><p>&nbsp;</p></span><span><p>&nbsp;</p></span>　では何が原因でスロットルが突然開くというのか。専門家の間では磁場の干渉を防止する設計が不徹底なのではないかと噂されている。だがトヨタはこれまで設計の不備を追及されると常に次のように説明している。<span> <br /></span><span><p>&nbsp;</p></span><span><p>&nbsp;</p></span><span><span>&nbsp;</span></span>「トヨタの電気系統の設計は二重の安全設計になっており、そこで異常が起きるとエラーが検知され、自動的に対策が打たれるように設計されている。事故車ではこうしたエラー・メッセージがでていない」<span> <br /></span><span><p>&nbsp;</p></span><span><p>&nbsp;</p></span>　だが現実には事故が続いている。なぜトヨタはエラー・メッセージが出ない自社の設計そのものを問題視しないのだろうか。<span> <br /></span><span><p>&nbsp;</p></span><span><p>&nbsp;</p></span>　米運輸省高速道路安全局の姿勢にも問題がある。同安全局はなぜ設計問題でトヨタを追及しないのかにも疑問が投げかけられている。この機関は消費者の苦情を受け付け、これをメーカーに伝えて改善策を取らせることを目的として設置された米運輸省の下部機関である。本来はメーカーに対して業務改善命令、販売停止命令等の強権を発動することができるにもかかわらず、こうした権限を行使したことがない。<span> <br /></span>トヨタの対応の拙さに米消費者は猛反発<span> <br /></span><span><p>&nbsp;</p></span>　この機関に設置された事故調査班は<span>47</span>名の少人数で年間に<span>3</span>万<span>8000</span>件に上る苦情を受理している。スタッフ不足のために深く原因を追及することをせず「通り一遍」の被害調査しかしない。メーカーが大丈夫だと言えばそれを受け入れてしまう。<span> <br /></span><span><p>&nbsp;</p></span><span><p>&nbsp;</p></span>　しかもこのスタッフの中には電気系統のことをよく理解している人はひとりもいないと言うお粗末さである。米消費者はこの機関は消費者の味方になっていないと批判している。トヨタは同安全局に数年前まで勤めていたスタッフ<span>2</span>名を同社のワシントン事務所で採用している。<span> <br /></span><span><p>&nbsp;</p></span><span><p>&nbsp;</p></span>　トヨタは消費者のフロアマットの使い方が悪いと消費者に責任をなすりつけ、次にペダルの不具合が原因と米部品メーカーに責任をなすりつけた。だが自社製品にはまったく欠陥がないと一貫して主張し続けている。トヨタのこうした態度に米消費者は反発している。<span> <br /></span><span><p>&nbsp;</p></span><span><p>&nbsp;</p></span>　同社は対外的には強気の姿勢を保ちながら、部品にリコールをかけることで消費者に車を販売店に持ち込ませ、部品交換と同時に電気系統のプログラムを「秘かに」書き換える指示を販売店に出している。<span> <br /></span><span><p>&nbsp;</p></span><span><p>&nbsp;</p></span>　プログラムの変更は、動力系統が作動中にブレーキが踏まれた場合には、ブレーキを優先させるものである。これよって車が万一暴走しても、通常の力でブレーキを踏めば暴走を停止させられるので、前述の事故の防止には役立つ。<span> <br /></span><span><p>&nbsp;</p></span><span><p>&nbsp;</p></span>　ブレーキを最優先させる機能はすでにほかのメーカーが導入している。フォルクスワーゲンが<span>2001</span>年に、クライスラーが<span>2003</span>年に、<span>BMW</span>が<span>2005</span>年に導入している。トヨタがこれだけ暴走事故の報告を受けながら、今ごろ導入するのは遅きに失した感がある。<span> <br /></span><span><p>&nbsp;</p></span><span><p>&nbsp;</p></span>　トヨタはなぜ正々堂々とプログラムの不具合を理由にリコールをかけないのだろうか。「秘かに」プログラムを書き換える措置は、ペダルのリコールで対象となっている車種にしか適用されない。ペダルのリコールで対象になっていない車種で、再び暴走事故が発生したときに、トヨタは消費者にどのように釈明するのだろうか。<span> <br /></span><span><p>&nbsp;</p></span><span><p>&nbsp;</p></span>豊田章男社長のマスコミへの登場の仕方にも問題があった。米国では問題が発生するとまず<span>CEO</span>（最高経営責任者）である社長が登場して事情説明を行 う。米国では経営に責任を負うのは<span>CEO</span>ただ一人である。だが登場したのは佐々木副社長であった。大規模なリコールを行った時に豊田社長はダボス会議に出 席していた。これには米国民は驚いた。誰がトヨタの最高経営責任者なのだ。<span> <br /></span><span><p>&nbsp;</p></span><span><p>&nbsp;</p></span>　最近になって豊田社長はマスコミに顔を出すようになったが、そこでアメリカ国民が目にしたのは精彩を欠いた、存在感の薄い豊田氏だった。<span>2</span>月に米 国議会でトヨタと安全局への事情調査が行われるが、もし豊田社長自身が出席しないとアメリカ国民のトヨタに対する不信感は一層高まるだろう。<span> <br /></span><span><p>&nbsp;</p></span><span><p>&nbsp;</p></span><strong>長い歳月で得た信頼も失われるのは一瞬</strong><span> <br /></span><span><p>&nbsp;</p></span>　トヨタというブランドは偉大なブランドだった。日本企業の成功を象徴するブランドだった。トヨタの「かんばん方式」は生産方式の模範とされ、トヨタの品質に対する強い「こだわり」に多くの消費者は尊敬の念をもった。こうして米ビックスリーのシェアを次々に奪い、一昨年にはついに世界ナンバーワンの自動車メーカーになった。<span> <br /></span><span><p>&nbsp;</p></span><span><p>&nbsp;</p></span>　米国民にとってトヨタ車に乗っていることは誇りだった。車は高額な商品であるがゆえに、ブランドに自分の価値を重ねる傾向がある。トヨタ車（含むレクサス）に乗っていると周りから羨ましがられた。<span> <br /></span><span><p>&nbsp;</p></span><span><p>&nbsp;</p></span>　だが、相次ぐリコール問題でアメリカ国民がはじめて目にした「実像のトヨタ」は、逃げまくる社長、フェアでない事故原因の説明、自社に不利な情報を徹底的に隠ぺいする秘密主義。アメリカ人が最も嫌う価値観を兼ね備えた企業になってしまった。いまやトヨタ愛用者のプライドはズタズタに引き裂かれた。<span> <br /></span><span><p>&nbsp;</p></span><span><p>&nbsp;</p></span>　トヨタはこの<span>20</span>年で大きく変わったように思う。<span>1989</span>年に発売して間もないレクサスに欠陥が見つかった時に、トヨタは特別チームを編成して購入者の自宅に出向き、問題の車を回収・修理した。消費者はトヨタの行動に感心し信頼したのである。<span> <br /></span><span><p>&nbsp;</p></span><span><p>&nbsp;</p></span>　消費者の信頼を勝ち得たトヨタが今では「姑息で」「傲慢な」企業になってしまった。信頼を得るには長い歳月がかかるが、信頼を失うのは一瞬である。いまトヨタは崖っぷちに立たされている。トヨタが今なすべきことは、初心に帰って「正直で」「誠実な」企業として再び消費者に接することである。<span> <br /></span><span><p>&nbsp;</p></span><span><p>&nbsp;</p></span>ベンチャーアクセス「シリコンバレーコラム」<span>2010</span>年<span>2</span>月より「「転載）<span><br /></span><span><span>&nbsp; </span><br /></span><span><p>&nbsp;</p></span><span><p>&nbsp;</p></span>安藤 茂彌氏<span> (Shigeya Ando)<br /></span><p>&nbsp;</p>]]></description>
         <link>http://svjen.org/archives/articles/sv/post_87.html</link>
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         <category>SVベンチャートレンド</category>
         <pubDate>Tue, 23 Feb 2010 10:04:57 -0800</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>Vison Booster 曽我　弘　氏</title>
         <description><![CDATA[<p>&nbsp;</p><div style="text-align: center"><img height="244" alt="soga.bmp" src="http://svjen.org/archives/soga.bmp" width="326" border="0" /></div>&nbsp; 　　　　　　　　　2009年Santa Cruzハーフマラソン完走時の写真（2時間30分） <p>&nbsp;</p><p><span><strong>曽我　弘（そが・ひろむ）氏　</strong>【略歴】<span><br /></span></span><span>1985</span><span>年以来新日鉄エレクトロニクス事業部でコンピュータ周辺機器事業の事業化を推進。３<span>M</span>をはじめ数社の米国企業とのジョイントベンチャーを設立、その日本での事業化を担当。新日鉄退職後、<span>1991</span>年シリコンバレーに移住し、画像圧縮技術開発のベンチャー企業<span>Eidesign Technologies, Inc.</span>を設立。その経営にあたる。<span> MPRG-2</span>画像圧縮ベンチャー企業<span>Zapex</span>を経て、<span>1996</span>年日本のエクシング（株）にて<span>MPEG-2</span>ビジネスを立ち上げた後、<span>1996</span>年秋 に<span>Silicon</span>　<span>Valley</span>にて個人で<span>SpruceTechnologies,</span>　<span>Inc.</span>を設立。米国人とドイツ人エンジニア<span>3</span>名を中心にて革新的な<span> DVD</span>オーサリングシステムを開発・商品化し、今日の<span>DVD</span>普及の一翼を担った。その<span>Flagship</span>商品「<span>DVDMaestro</span>」はハリウッドでのデ ファクト標準になり、世界各国で多くの<span>DVD</span>タイトルの出版に利用され高い評価を得て、<span>2001</span>年<span>6</span>月<span>Apple Computer</span>へ売却する。その後<span>SVJEN</span>の設立に参加し、同時に<span>2002</span>年<span>4</span>月に日本人若手エンジニアと共にシリコンバレーで<span>4R</span>目のスタートアップに挑戦したが、日本式の着メロ・ビジネスでは米国で上手く機能せず、2006年事業中断。その後、バイオ関連の企業支援、現在はSVJENのメンターとして日米のスタートアップ企業の支援活動をしている。<span><br /></span></span><span><span>&nbsp;</span></span></p><p><span><span>Board member of Japan Society, Northern California<br /></span><span>静岡大学工学部卒<span><br /></span>東京大学より工学博士授与</span></span></p><p><span><span /></span></p><span><span /></span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span>◆<strong>日本ではなくシリコンバレーで起業をしようと思ったきっかけは何ですか？</strong><span><br /></span></span></span></span></span></span></span><span><span><span><span><span><span><span><span><p><span>&nbsp;&rArr;大きく分けて<span>3</span>つ理由があります。第一の理由は、事実上、日本では起業が難しかったからです。私の定年退職当時（<span>1990</span>年頃）、日本では様々なしがらみが根強く存在していました。退職直前までは、私は日本で起業をしようと思っていましたが、当時は会社を辞めると言うこと自体が非常に大変でした。会社を辞めようとすると「何の不満があって会社を辞めるんだ。」と言われたこともあります。『定年退職後で自由の身になれば、起業できるだろう』と思いましたが、その当時は定年退職をした人に投資してくれる環境ではなく、日本での起業は事実上非常に難しい状況でした。</span></p></span><span><span>第二の理由は、『自分のアイデアを一度自分のやり方で実現してみたい。』と思った</span><span>からですね。会社の同僚や社外の友人は親身になって経験のないシリコンバレーでの</span><span>起業に就いて心配してくれました。しかし私は定年を迎えて自由になりましたので、</span><span>起業をして失敗するリスクを心配するよりも自分アイデアにチャレンジしたいという</span><span>気持ちの方がとても強かったですね。<span><br /></span></span><span><span><p><span>もう一つの理由は、技術系の会社を興すのであれば、シリコンバレーが一番適して</span><span>いると考えたからです。私にはシリコンバレー以外に行くことは当時考えられません</span><span>でした。現在なら、中国、インドという選択肢もあると思いますが、<span>20</span>年前にはその</span><span>選択肢はありませんでした。</span><span>それと私はそれまで海外での生活経験が一度もなかったので、一度海外生活を体験したいと言う思いもありました。</span></p><p><span /></p><span /><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><p><span><span>◆<strong>シリコンバレーで起業をしたいと思っている起業家志望の方は非常に多いと思いますが、シリコンバレーのどんなところに魅力を感じますか？<span><br /></span></strong></span></span></p></span><span><span><span><span><span><span><strong>　</strong>&rArr;１つ目の魅力は、日本にあるようなしがらみがなく、考え方が非常にオープンな点です。シリコンバレーでは色々な国から来ている優秀な人達が一緒になって、大きな目標に向かって仲間を集めて起業すると言うのが普通のパターンです。</span><span><span>2つ</span><span>目の魅力は、シリコンバレーには、中国、ベトナム、台湾、ヨーロッパ、韓国、ロシアなど世界中から優秀なエンジニアが集まってくるので色々な分野で良いチームを作りやすくワールドワイドな発想ができる点です。例えばある商品を企画するときに「最初から世界の市場」を考えます。つまり世界各国が最初から顧客として視野に入ります。それによって国内市場だけを考えるより市場規模が大きくなります<span>(</span>例：最低日本の<span>4</span>倍～<span>5</span>倍<span>)</span>ので、ビジネスプランがそれだけ作りやすいとも言えます。</span></span><span><span><span>3</span><span>つ目の魅力は「起業のインフラストラクチャー（エコシステム）」が良く出来ている点です。つまり、ベンチャーキャピタル、会計事務所、法律事務所、プロフェッショナルなコンサルタント、大学等が手の届く範囲にあるということです。たとえば、自分が技術的な問題を解決したいということであれば、必要なら<span>Stanford</span>や<span>UC Berkeley</span>の専門教授の意見を聞くこともできます。もちろん、話を聞く前に自分のやりたいことを「明確に」する必要があるのは言うまでもありません。</span><span>それと、気候が非常に良いということもシリコンバレー魅力の１つとして挙げられますね。</span></span></span><span><span><span><span><br />&nbsp;</span></span></span></span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span> </span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span /></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span /></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><p><span>◆<strong>ビジネスプランを作成する上で重要なことは何でしょうか？</strong></span></p><p><span></span></p><span /><span><span><span>　&rArr;ビジネスプランを作成する上で重要なことは、起業で対象にしている分野の「プロブレム<span>(</span>問題<span>)</span>」とその「ソリューション<span>(</span>解決策<span>)</span>」を事前にきちんと調査して正確に把握することです。「プロブレム」とは、「顧客のニーズ」を指し、「ソリューション」はもちろんその解決策と言う意味です。</span><span>ここで大事なことは、問題の解決策の「効果の大きさ」です。痛み止めの薬のように、「今すぐそれが欲しい」という新商品である必要があります。これは全く新しい商品、サービスの場合もありますし、既存の商品の改良の場合もあります。例えば、ある他社製の装置がすでに市場にある。ただ、非常に使いにくい。これに対して新製品は非常に使いやすい、または処理時間が圧倒的に早い、値段も他社製品より格段に安い（例えば<span>5</span>分の<span>1</span>とか<span>10</span>分の<span>1)</span>と言った効果があると言う事です。それが実現出きれば、当然、顧客はあなたの商品を買いますよね。これが、私の指す「ソリューション」です。既存の商品と比較し効果が「多少性能が良い」と言う程度であれば、それは私の言う「ソリューション」ではありません。　</span><span><span> <p><span>これらをベースにして具体的にどのようにビジネスを展開して、最後にこの会社をどのような形で「<span>Exit</span>」<span>( IPO</span>または<span>M&amp;A)</span>するのかを明確にして投資家に分かりやすく書いたものが「ビジネスプラン」です。</span><span>商品開発のコンセプトなどで言えば直近の例で<span>Apple</span>の<span>iPad</span>は非常に良い例だと思います。<span>Amazon</span>や<span>Sony</span>の<span>E-book</span>に比べて圧倒的多機能で使いやすい製品だと思います。今既製品に欠けている機能（問題点）をどう分析して、どんな形で<span>iPad</span>がそれを実現して（ソリューション）きたのか、今後これらをどんなビジネスモデルで展開しようとしているのか、こう言った商品をモデルケースにして考えてみると非常に参考になるのではないかと思います。　</span></p><p><span /></p><span /><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><strong>◆起業家に必要な要素は何だと思いますか？</strong></span><span><span> </span></span></span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><p><span>　&rArr;色々な要素がありますが、起業家に必要な重要な要素の一つは、創業者の熱い情熱に加えて「マネージメント力」です。技術さえあれば起業できると思っているエンジニアが多いのですが、それは大きな勘違いです。たしかに技術は必要ですが、それ以上にマネージメント能力が必要になります。そのためには一人で全ての役割を担うよりも良いチームを作って開発、マーケッティング、販売等を計画通り実行できるメンバーを仲間に入れる事が必要です。</span><span>実際、投資家の中には起業家に対して第一に「マネージメント」次に「マーケット」最後に「テクノロジー」という人もいます。技術だけでは事業は成功できません。</span><span>そして、開発さえ出来れば商品は売れるという発想も間違っています。肝心のビジネスをするという視点が抜けてしまっているからです。「<span>Yahoo!</span>」や「<span>Google</span>」も技術だけで成功しているわけではありません。マネージメント力が成功の最大の要因と言えます。</span></p><p><span /></p><span /><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><strong>◆起業後、ビジネスで失敗経験はありますか？</strong></span><span><span> </span></span></span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><p><span>　&rArr;あります。アメリカで「着メロのビジネス」を始めたことですね。着メロは<span>2002</span>年、日本で非常に流行っていました。アメリカでも日本と同じように流行ると思っていましたが、間違いでしたね。失敗理由は、大きく分けて<span>2</span>つあったと反省しています。</span><span>一つは、日本とアメリカにおける着メロのビジネスモデルの違いです。日本の場合、電話会社が<span>10%</span>の手数料をとり、残りの<span>90%</span>を私達プロバイダー<span>(</span>着メロ制作会社<span>)</span>が受け取るという非常に魅力的なビジネスモデルでした。しかしアメリカの場合、電話会社の手数料が年々増加していきました。例えば、最初の年は<span>20%</span>だけれども翌年は<span>40%</span>そして翌々年は<span>50%</span>というように極端に増加したのです。これではとてもプロバイダーは収益を得ることはできませんでした。</span></p></span><span><span>二つ目の壁は、著作権という大きな問題でした。日本には「<span>JASRAC</span>」という組織がありますよね。日本の場合、 着メロの著作権の利用許諾は<span>JASRAC</span>と契約すれば、殆どの曲は利用が可能です。ところが、アメリカでは<span>JASRAC</span>に相当する組織はありません。一つの曲に対して特定の個人や複数の人が著作権を持っていることが多いのです。一つ一つの曲について著作権乗利用許諾をとることが非常に難しく、多額のお金と時間がかかる上、一つの曲が売れたら、今度は個別に著作権料を支払う必要がでてくる等、著作権の支払い業務が複雑でコストが大幅にかかりました。</span><span><span> <p><span>日本は事務手続きが比較的簡単ですが、アメリカの場合は事務手続きが非常に複雑なのです。日米の文化の違いに悩まされ、ビジネスモデルの構造上の問題で失敗してしまいました。日本からアメリカに参入した着メロ企業は殆ど撤退を余儀なくされたと言っていいかも知れません。</span></p><p><span /></p><span /><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><strong>◆スティーブジョブスの印象を聞かせてください。</strong></span><span><span> </span></span></span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><p><span>　&rArr;私の設立した会社<span> (Spruce Technologies, Inc.)</span>を<span>2001</span>年に<span>Apple</span>に売却した時にスティーブジョブスとマンツーマンで最後の交渉をしたことがありましたが、とても個性的で魅力的な人ですね。意思決定も非常に早く重要な判断は彼がその場で決定しました。ワンマン経営者ですが、商品企画やマネージメントに関しては天才的なワンマン経営者として有名なのは皆さんご存知の通りです。彼は、「<span>Spruce</span>」の技術と商品を非常に高く評価してくれ「今更評価は不要」といって<span>3</span>日目に彼と会った時の交渉は実にフランクで<span>1</span>時間ほどの話し合いで基本合意に達しました。ちなみに、「<span>Spruce</span>」にいた主要な技術者やスタッフは、現在も「<span>Apple</span>」で活躍し、成功しています。また、「<span>Apple</span>」から発売されている<span>DVD</span>に関する商品には「<span>Spruce</span>」の技術が使われているんですよ。</span></p><p><span /></p><span /><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><strong>◆最後にこれから起業される方あるいはすでに起業されている方へのメッセージをお願いします。</strong></span><span><span> </span></span></span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><p><span>　&rArr;シリコンバレーには色々なチャンスがあります。良いアイデアがあれば「仲間」を探してください。日本人だけのチームを作るより、シリコンバレーに在住している多国籍の優秀なメンバーを含めて強力なチームを作ってください。ただ、技術だけを追求するのではなく「プロブレムとソリューション」をきちんと考えることが大事です。「マネージメント」「マーケッティング」それと「技術」の<span>3</span>要素のバランスが成功するためには非常に重要になることを忘れないでください。</span></p></span><p align="right"><span><span>聞き手＆筆者：　唐松　祐太<span><br /></span></span></span></p></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span>]]></description>
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         <category>シリコンバレー起業家の輪</category>
         <pubDate>Mon, 08 Feb 2010 10:47:50 -0800</pubDate>
      </item>
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         <title>第23回ラウンドテーブル：「会社設立に向けた法的実務ノウハウ」</title>
         <description><![CDATA[<p>◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆</p><p><span>Silicon Valley Japanese Entrepreneur Network</span>（<span>SVJEN</span>）から</p><p>第<span>23</span>回ラウンドテーブルのお知らせです。</p><p>◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆</p><span><p>&nbsp;</p></span><p><span>SVJEN</span>ラウンドテーブルは毎回テーマを決め、そのテーマを中心とした討論会</p><p>を通じて起業家同士の交流を深めると同時に、さまざまな意味での情報交換に</p><p>より若手起業 家や起業を志望している方々への支援をしていこう、という主旨</p><p>で開催されております。</p><span><p>&nbsp;</p></span><p><span>2010</span>年最初の<span>RT</span>は、昨年から引き続き＜大不況時代の起業環境＞をテーマに、</p><p>シリーズにて起業を取り巻く環境の最新状況について、専門家によるスピーチを</p><p>もとに、皆さんと話し合いができればと考えております。</p><span><p>&nbsp;</p></span><p>今回のテーマは、 「会社設立に向けた法的実務ノウハウ」</p><p>&ldquo;<span>A Practical Guide to Startup Company Formation</span><span>&rdquo;</span><span>.</span></p><span><p>&nbsp;</p></span><p>リーマンショックによる景気の低迷に伴い、起業にも非常に厳しい状況が一昨年</p><p>来続いておりましたが、それでも最高益を確保しているアップルや<span>GOOGLE</span>、</p><p>最近では<span>TWITTER</span>のような新しいマーケティングビジネスに呼応するかのように、</p><p><span>IT</span>に関連した起業が最近また増えつつあります。そんな中で自分の技術力と才能</p><p>を信じ一念発起の起業をする際には、会社の形態は<span>LLC? C-CORP</span>？、登記は</p><p>カリフォルニア？それともデラウェア？そして財務や契約などはどうしたらいいの？</p><p>などなど、色々な決定をしていかなければなりません。</p><span><p>&nbsp;</p></span><p>今回はビジネス法案件のエキスパートであり、日本語を駆使しベイエリアで幅広く</p><p>活躍中のジェームスプレントン弁護士に、これらの詳細、ビジネスをスムーズに</p><p>出発させるための<span>TIPS</span>をお話いただきます。現在、そしてこの先、起業を計画され</p><p>ている皆様、ぜひふるってご参加ください！</p><span><p>&nbsp;</p></span><p>＜ジェームスプレントン弁護士＞</p><p>カリフォルニア州弁護士。パシフィック・クレスト法律事務所創設者及びパート</p><p>ナー。</p><p>日本で生まれ１８年間以上日本に居住し、日本文化に精通。堪能な日本語及び日本で</p><p>の経験を生かし英語と日本語によるビジネス法案件に関する幅広いサービスを、国内</p><p>外のクライアントに提供。</p><span><p>&nbsp;</p></span><p>クライアントは多業種にわた り、エンターテイメント産業からマスメディア、</p><p>超微細技術、未上場企業、ベンチャー企業、電気通信事業、インターネット、</p><p>セミコンダクター、バイオ、ク リーンテクノロジーに及ぶ様々な業界に対応する。</p><span><p>&nbsp;</p></span><p>＜第<span>23</span>回<span>SVJEN</span>ラウンドテーブル＞</p><span><p>&nbsp;</p></span><p>１．日時　<span><span>&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; </span></span>２月２３日 （火曜日）</p><p>２．スピーカー　ジェームスプレントン弁護士</p><p>３．場所　<span>Manufacturers</span>　<span>BANK</span>　<span>CONFERENCE ROOM</span></p><p>　　　　　　<span>100 Century Center Ct Suite 205 (2nd Floor), San Jose 95112</span></p><p>　　　　　　連絡先（４０８）３０９－１６２３</p><p>4. 参加費　5ドル</p><span><p>&nbsp;</p></span><p><span><span>&nbsp;</span></span>スケジュール：<span> 6</span>：<span>00</span>－<span>6</span>：<span>30<span>&nbsp;&nbsp;&nbsp; </span></span>受付、ネットワーキング</p><p><span><span>&nbsp;</span></span>　　　　　<span><span>&nbsp; </span></span>　　<span><span>&nbsp;&nbsp; </span>6</span>：<span>30</span>－<span>8</span>：<span>30<span>&nbsp;&nbsp;&nbsp; </span></span>ラウンドテーブル、討論会</p><p><span><span>&nbsp;</span></span>　　　　　</p><p>登録方法：参加ご希望の方は、２月１９日<span>(</span>金<span>)</span>までに下記内容を明記の上、</p><p>ラッキーみちる<span> (<a href="mailto:michiru@jetrosf.org">michiru@jetrosf.org</a>) </span>宛てにご一報下さい。</p><span><p>&nbsp;</p></span><p>１<span>) </span>お名前　</p><p>２）起業内容（具体的にどのような起業をされているか、</p><p>また起業志望の方は具体的な起業のご計画とご予定を明記ください）</p><span><p>&nbsp;</p></span><p>＊今回は会場の関係で懇親会は行いません（近くに利用できる飲食店がありませ</p><p>ん）。</p>]]></description>
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         <category>ラウンドテーブル</category>
         <pubDate>Mon, 08 Feb 2010 09:57:15 -0800</pubDate>
      </item>
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         <title>一生安泰に暮らしたい日本人の心が招いた閉塞感</title>
         <description><![CDATA[<div align="right">トランス・パシフィック・ベンチャーズ（Trans Pacific Ventures LLC）<br />President &amp; CEO<br />安藤 茂彌氏 (Shigeya Ando)&nbsp;</div><div align="left">「閉塞感」という言葉が使われて久しい。90年代初頭から使われているだろう。20 年経った今でも、昨今の社会状況を的確に表現する言葉として、その価値は益々高まっているように思う。だが、閉塞感を英語に訳すのは難しい。ぴったり当てはまる言葉がないのだ。そもそも、そういう感覚がないのだ。<br /><br />アメリカ人ならこう言うだろう。「閉塞感？そんなに悩む必要があるの？今いる会社が嫌なら辞めればいいじゃないか。政治が嫌なら次の選挙で別の政党に投票すれば良いじゃないか。」実に、単純明快である。<br /><br />なぜ日本人だけが閉塞感を感じるのか。それは、日本社会が簡単には変化できない構造になっているからではないかと思う。そこには制度の側面と日本人のマインドセット（心の持ち様）の側面がある。制度としては、国家公務員制度と大企業のガバナンスが堅固な構造を持っている点が指摘される。マインドセットとしては、一回の就職で死ぬまで楽チンな人生を送りたいと願う日本人のワンパターン化した人生設計がある。<br /><br />国家公務員制度は戦後一貫して強大化してきた。自由民主党が50年の長きに渡って政権政党として君臨してきたことも影響している。国家公務員が広範な組織を作りだしたのは、1970年代前半に田中角栄が首相になった頃からではないかと思う。田中角栄は「政治家は選挙に勝つことだけを考えろ、頭を使うことは官僚に任せろ。」が持論だった。田中政権の強い後ろ盾を得て、政治に関わりなく自分たちの権力を維持できる仕組みを作っていった。<br /><br />具体的には、国会の承認をできる限り経ないで済むように法律を作り、自らの裁量で民間企業に許認可を行えるように法律を作っていった。仲間内で人事を決め、自分たちの年金を手厚くして、退官後にも外郭団体、地方自治体、果ては民間企業にも天下りするポストを作った。天下りのたびに高額な退職金を手中に収め、公務員制度の中で出世していけば、死ぬまで安泰に過ごせる自己完結的な制度である。<br /><br />国家公務員への権力集中が、地方自治体の無力感を招き、民間企業の活力を奪っていった。彼らが変わらなければ、自分たちではどうにもできない「閉塞感」が多くの市民を憂鬱にした。昨年こうして肥大化した公務員制度にようやく政治のメスが入った。各省の上部に民社党員が入り、政治によるコントロールが効くようにし、事業仕分けで天下りの温床になっている不要な外郭団体を炙り出していった。政治の力で公務員の既得権益を崩そうとする第一歩が始まった。<br /><br />では米国ではどうだろうか。この国では国家公務員が政治を離れて大きな権力を持つことはない。大統領が代われば行政機関のトップはすべて変わる。大統領は選挙運動中に公約した政治課題を実現するために、行政機関のトップには最適な人材を外部から探してきて任命する。内部から昇格することは稀である。<br /><br />トップの任命が適切であるかは、国会が尋問して最終OKを出す仕組みである。過去に脱税歴があったりすると厳しく尋問される。トップが決まってからその下が決まる。官僚たちが勝手に仲間内で昇格を決め、権力の座に居座ることを許さないシステムだ。この国には公務員に既得権益を発生させない浄化装置がある。<br /><br />では日本の上場企業はどうだろうか。大企業の役員になると、報酬が高い上に、高額な退職金も支払われ、企業年金も手厚い。退職後に関係会社に天下ることもできる。国家公務員と同様に終身雇用と年功序列が基本となった自己完結的な制度である。<br /><br />大企業では今でも内部昇格が通例である。取締役は経営首脳陣から出世させてもらった身内の社長候補者が大半を占める。入社当時は才気煥発で正義感に溢れた社員も、いつの間にか飼いならされてイエスマンになっていく。出世して役員一歩手前になれば、危ないことには手を出さなくなる。部下の持ってくる悪い情報を握りつぶすか、良い情報に変え、何事もなかったかのように、にこやかに役員に報告する。<br /><br />会社全体の行動も内向きになる。株主総会では議案に反対票を投じそうな株主を極力遠ざけ、黙って賛成票を投じる安定株主を味方につけてシャンシャンと乗り切ろうとする。業績が悪い時には「リーマンショックが発端となった世界景気の悪さ」を不可抗力と定義し、「こうした環境の中で我々はよくやった」と自画自賛する。社長は自分が引退後にも大事に扱ってくれそうな社員の昇格を株主に認めさせる。役員報酬は総額では明らかにしても、個別の報酬は隠す。<br /><br />最近、日本企業の業績が悪く、賃金がなかなか上がらない状況が続いている。グローバルな規模で環境の変化に対応できずに、競争力を落してきていることがその原因だ。これでは駄目だと考えている社員は多いはずだ。だが個人で何ができるのだと思い返し、悶々とした「閉塞感」を持ちながらも、経営陣の命ずるままに現体制を維持するほうに力を注ぐ。<br /><br />では米国の上場企業はどうであろうか。取締役会の機能がまったく違う。社長、すなわちCEO（最高経営責任者）を誰にするのかを決めるのは取締役会である。また取締役の圧倒的多数は外部者である。今まで別の企業を経営して実績を残した先輩経営者が外部取締役に名を連ねる。社長が唯一の内部者であることも少なくない。社長にとって取締役会は自分の首がかかる試験会場である。<br /><br />実績の上がらない社長はここで首になる。直ちに後任社長を探す委員会が取締役会の内部に作られ、外部コンサルタントを雇って人材を探し、取締役会が承認して次期社長が決まる。内部者が昇格することもあるが、社長の一存では決まらない。決定権はあくまでも取締役会にある。数人の候補者の中からその時点の CEOとして最も適材と見なされる人が選ばれる。買収された企業の中から頭角を現してCEOになるケースも多くある。<br /><br />アメリカでも社長が自分に近しい人物を取締役会に送り込み、「仲良しクラブ」を作って権力の温存を図る場合がある。すると反対勢力が現れて株主総会に持ち込んで解任する騒動が起きる。ウォールト・ディズニー社の社長を長く務めたマイケル・アイズナーの解任劇が良い例であろう。同じく「仲良しクラブ」を作っていたGMのワゴナー会長も、国に支援を求めたときにオバマ大統領に首を切られた。<br /><br />いずれにしても、アメリカの社長には日本よりはるかに厳しいチェックが効いている。日本のように身内の中で全てのことを処せる構造にはなっていない。株主は、外部のチェックを通じて経営の透明性を図り、株主の利益を維持しようとする。企業のトップが既得権を持って居座ることを嫌うのである。<br /><br />日本人のマインドセットはどうであろうか。国家公務員として出世を目指すには一流大学を卒業しなければならないし、大企業の社長を目指すには一流大学を出なければならないといった固定観念が広く支配している。母親は自分の生んだ子供が一生安泰な人生を送れるように尻を叩く。確実に既得権者になることを願うのである。<br /><br />同じ企業の内部でも既得権者が存在する。正規社員は非正規社員から見れば既得権者である。非正規社員の待遇に不平等感があっても見て見ぬ振りをする。自分は努力して既得権者になったのだから、彼らが割を食うのは仕方ない。大企業の年金受給者も既得権者の大きな集団である。会社が倒産寸前になっても既得権者はその権利を主張する。日本航空がその良い例である。<br /><br />だが既得権者の存在し続けられる余地がだんだんと少なくなっている。国家公務員には政治のメスが入ったし、民間企業でも終身雇用と年功序列は崩壊し始めている。上場企業の大株主には外国のファンドが並び、株主としての利益還元をしつこく求めている。以前は日本企業の強みであった日本独自の制度は、グローバルな資本主義のもとで崩壊を余儀なくされているのだ。<br /><br />では終身雇用も年功序列もない社会でアメリカ人はどのように生きているのだろうか。個人の価値観がまったく違う。<br /><br />アメリカに一流大学はたくさんある。何もハーバード大学、イエール大学が全てではない。プリンストン、MIT、スタンフォード、UCバークレー、コロンビア等、一流大学は枚挙に暇ない。日本のように東大を頂点とする一元システムではない。その上、最初の大学受験で失敗しても、その後の努力で一流大学の３年生に編入できる。仮に一流大学に行けなくても、大学院で一流大学院に行くこともできる。選択の幅が広いのである。<br /><br />就職ついても選択の幅が広い。まず一流大学を出て国家公務員を目指す人は少ない。給料が低く、仕事が面白くないからである。優秀な卒業生は大学院を目指す。ビジネス・スクール、ロー・スクール、メディカル・スクールを経て、企業経営者、弁護士、医師になろうとする。一流のビジネス・スクールの卒業生が全員大企業を目指す訳ではない。コンサルタント会社、投資銀行に人気があるが、すぐに起業する人もいる。選択基準は早く金持ちになれるかどうかである。<br /><br />アメリカ人は３０歳代で一生遊んで暮らせる金を稼ごうとする。そのためには給料の高いところに就職するか、早く起業する。一流大学卒の肩書きは人生の保証にはならない。そもそも一回の就職で一生を安泰に暮らせる人生などあり得ないと考えている。「人生はいつの時代にも自分の力で切り開いて行くものだ」という開拓精神をいまでも持ち続けている。<br /><br />２０年も３０年も同じ組織に勤めて、細く長く年金を貰いながら人生を全うするのはアメリカ人の夢ではない。むしろ避けたいシナリオである。もっと早く、自分の力で一生を楽に過ごせる道を模索する。自分の人生を「国家まかせ」・「企業まかせ」にしないのである。<br /><br />アメリカ人の生き方は独立した個人として、そのときの雇用環境に応じて最良の選択をしていくことにある。レイオフが頻繁にあり、一生に何度も転職をする彼らにとって、自分の強みを如何に高く売り込めるかが最大の関心事である。<br /><br />「何でも屋」のバラバラな経験は履歴にならない。「自分はこの分野で高度な学歴をもち、この分野でこんな仕事に取り組み、こんなに成果を挙げてきた。」「だから自分はこの分野のナンバーワンである」と理路整然と述べる。履歴書は命じられた仕事の記録ではない。履歴書は作るものである。<br /><br />日本人の閉塞感は日本人の先入観にあるように思う。一流大学を出て、官僚や大企業に勤めるパターンを成功の唯一のシナリオとして描くのはもはや時代遅れである。いまさら既得権益を目指すのも時代遅れである。「この分野のナンバーワンになってやろう」と発想を変えれば、「あなた」独自の世界が開けるはずだ。悶々とした「閉塞感」に悩むぐらいなら、自分の力で切り開いて行ける「あなた」の世界を築くべきである。</div><div align="left"><p align="right">ベンチャーアクセス「<a href="http://www.ventureaccess.com/column/index.phtml" target="_blank">シリコンバレーコラム</a>」2010年1月より「「転載）<br /><span class="body_text"><strong>&nbsp;</strong></span></p><p align="right"><span class="body_text"><strong>安藤 茂彌氏 (Shigeya Ando)</strong></span></p><p><br /></p></div>]]></description>
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         <category>SVベンチャートレンド</category>
         <pubDate>Wed, 20 Jan 2010 11:23:17 -0800</pubDate>
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         <title>子育てと起業</title>
         <description><![CDATA[<p align="right">Itoi,LLC　社長<br />&nbsp;糸井名生（いとい・なおまる）氏</p><p align="left">&nbsp;</p><div class="entry-body-image"><img class="etImage" src="http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/4d/41847c4f0e9f9c25d93ada18855d4e1f.jpg" border="0" /></div><div class="entry-body-text">明けましておめでとうございます。<br /><br />昨年の11月に二番目の、女の子が産まれたため、また投稿の間が空いてしまいました。今も抱っこしながらこれを書いています。<br /><br />当然のことですが、子供ができると、家ですることが増えます。一日を順に追って行くと、<br /><br />朝 6:45 長男が起きるので起きる<br />長男の着替え<br />月曜と金曜は洗濯<br />自分の朝食の支度<br />朝食<br />長男の学校の準備<br />長男を自転車で学校へ送る<br />8:40 の電車で会社へ<br />仕事<br />午後 6:00 仕事終わり<br />6:10 の電車で家へ<br />学校に寄って長男の自転車を持って帰る<br />長男、次女と遊ぶ<br />夕食<br />次女、長男を風呂に入れる<br />長男の着替え<br />長男に絵本を読む<br />9:00 長男が寝る<br />リラックスする時間。妻と話したり、本を読んだりする。<br />10:30 自分が寝る<br /><br />というような感じ。こう書くと大変そうですが、実は本当に大変です。仕事は6時で終わらせないといけないので、一分も無駄にできませんから、常に真剣に仕事します。もちろん、もっと遅くなる日もあります。<br /><br />さて、こう書いたのは、俺はこんなにがんばってるんだ、と言いたいわけではありません。<br /><br />そうではなくて、家庭をもって、家事に参加して、妻も仕事をし(今は産休中ですが)、かつスタートアップで働く、という事が、可能なんだ、と言いたいからです。家庭があるからスタートアップは無理、あるいは逆に、スターアップで働くと仕事が忙しいから家庭は持てない、と考えてしまう人が多いような気がしますが、そんなことは無いと思います。<br /><br />家庭に回す時間は捻出するために、仕事では、無駄な時間をぎりぎりまで削ります。<br /><br />・しなくていい仕事はしない<br />・行かなくてもいい会議に行かない<br />・会議は必要最低限の時間で終わらせる<br />・政治は、どうしても必要なとき以外はしない<br />・同じ議論を一度以上しなくていいように、議事録を取り、アクションアイテムをフォローアップする<br />・行きの電車の中で、一日にする事を箇条書きにして、職場ではそれをこなす<br />・メールで解決できない問題は直接話して解決<br /><br />アメリカは、家庭と仕事の両立ができるように、仕事には時間をかけ過ぎず、効率的にやって、家にかえって家族とのんびりする、というのを重視する文化を持っています。一般にアメリカの会社では、社員の多くは早く家に帰りたいと思っていますから、もっと効率的にやりたい、と言えば文句が出ることは殆どありません。去年は自分の仕事の効率化に専念しましたが、今年は、スコープを広げて、会社全体の効率アップを積極的に推し進めて行こうかと思っています。<br /><br />成功を信じるスタートアップで働き、仕事も面白く、子育てにも参加できる、というのは、最高な幸せです。<br /><br />これを可能にしてくれる妻と子供達、会社、そしてアメリカ社会に、多大な感謝をしつつ、今年もがんばります。<br /><br />2010年 新春 次女の揺り籠を揺らしつつ</div><div class="entry-body-text">（糸井名生氏のブログ「柳通り便り（<a href="http://blog.goo.ne.jp/naomaru1" target="_blank">http://blog.goo.ne.jp/naomaru1</a>）」より転載） <div class="entryFrame"><span class="body_text"><div class="entryFrame"><span class="body_text"><div class="entryFrame"><span class="body_text"><div class="entryFrame"><span class="body_text"><strong>糸井名生（いとい・なおまる）氏</strong><br /><br />1973 年生まれ。名古屋大学工学部情報工学科卒。1996年に渡米し、ミシガン大学コンピューターサイエンスの修士・博士課程へと進学。電子認証などのセキュリ ティプログラムに関連する研究でPh.Dを取得。2001年、サンマイクロシステムズへの入社を機にシリコンバレーへ。アクティブカード社などを経て、 2007年4月Itoi,LLCを起業。</span>現在は、NextLabs, Inc.というスタートアップでエンジニアとしても活躍中。</div><div class="entryFrame"><br /><br />記事についてのお問い合わせは、<a href="mailto:info@svjen.org">info@svjen.org</a> まで。 </div></span></div></span></div></span></div></div>]]></description>
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         <category>新起業家ブログ</category>
         <pubDate>Mon, 04 Jan 2010 10:46:53 -0800</pubDate>
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         <title>米国ベンチャーに大敗した日本の名門企業、生き残りへの道</title>
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         <category>SVベンチャートレンド</category>
         <pubDate>Thu, 24 Dec 2009 11:24:10 -0800</pubDate>
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            <item>
         <title>「国際競争力を落とした日本のエレクトロニクス産業の明日」</title>
         <description><![CDATA[<p align="right">トランス・パシフィック・ベンチャーズ（Trans Pacific Ventures LLC）<br />President &amp; CEO<br />安藤 茂彌氏 (Shigeya Ando)</p><p align="left">日本にいるはずの友人からメールが届いた。韓国からだった。サムスンに転職したという。日本の大手エレクトロニクス企業からスタンフォード大学に派遣されて、博士号をとった優秀な技術者だった。数年前に日本に帰国してからは、ディスプレーの最先端技術の開発を担っていた。40歳代後半になってからの転職である。サムスンでの報酬は聞いていないが、日本の給料をはるかに超える報酬をもらっているのは間違いない。</p><p>　数年前までは、アメリカの電気製品量販店（例えばBest Buy）に行くと日本メーカーのカラーテレビが競うように陳列されていた。ソニー、パナソニック、シャープ、東芝、日立、三菱といった日本メーカーの独壇場だった。サムスン、ＬＧといった韓国メーカーはマイナーだった。</p><p>　だが今は様変わりした。サムスン、ＬＧがダントツのトップ・ブランドで、その次にソニー、パナソニック、シャープ、東芝と続く。日本勢の存在感はあっという間に薄れた。Vizio、Insignia、Dynexといったノー・ブランド製品も出てきている。</p><p>　量販店の携帯用音楽プレーヤー売り場では、アップルのiPodの独壇場である。かつてはソニーのWalkmanの独壇場だった。筆者は必死になってWalkmanを探した。大きなアップル・コーナーの裏側にWalkmanがたった一機種寂しく陳列されていた。iPod、iPhone（携帯電話機）の圧倒的な攻勢を受けてWalkmanはもはや「死語」になりつつあるように見える。</p><p>　なぜ日本メーカーはこんなに勢いを落としているのだろうか。いや、むしろ韓国メーカーやアップルはどうしてこのような競争力をつけたのであろうか。</p><p><strong>韓国もアップルも死の瀬戸際から復活した</strong></p><p>　2000年ごろシリコンバレーにおられる韓国人の元教授から次のような話を聞いた。同教授は50年代にソウル大学を卒業し、その後スタンフォード大学で博士号をとり、サムスンの顧問を長く勤めてこられた方だった。</p><p>&nbsp;「日本メーカーは恵まれている。日本の家電市場が大きいから、国内だけで食っていける。だが、人口5000万人足らずの韓国ではそうはいかない。だから韓国メーカーは海外に打って出て、海外市場で勝負するしかないのだ」</p><p>　元教授は次の事情もあると付け加えた。「1997年のアジア通貨危機で韓国経済は破綻寸前の状況に追い込まれた。IMFが介入してきて財閥解体を行い、主要各国の緊急融資を得て、かろうじてデフォルト（国として借金を返済できなくなること）を免れた。あのような恥ずかしいことを二度と起こしたくないと誓ったのだ」</p><p align="left">そういえばアップルも倒産寸前の事態を経験している。筆者がシリコンバレーに渡った13年前にはアップルは「死に体」だった。創業者社長のスティーブ・ジョブズが内紛で追い出され、後任社長が次々に失敗を繰り返し、いくらレイオフしても黒字にならなかった。MACのOS（オペレーティング・システム）はマイクロソフトのWindowsに追い上げられシェアは5％未満に落ち込んでいた。</p><p>　この窮地を救ったのはマイクロソフトの創業者ビル・ゲイツだった。スティーブ・ジョブズが暫定社長として復帰し、かつての盟友で今は手ごわい競争相手となっていたビル・ゲイツに緊急支援を頼んだのだ。ビル・ゲイツはMACのOSにマイクロソフト・オフィス製品を提供し、アップル社に150億円（1ドル＝100円）の出資を行った。</p><p>　その後アップルは 新型パソコンiMac、携帯用メディアプレーヤー iPod、携帯電話機iPhoneといった斬新な製品を発売し、これらの機器に音楽、映画、アプリケーションをダウンロードする専用サイト（アップル・ストア）を開設した。1件のダウンロード料金は安いが、年間に数10億件もあると膨大な収入となる。アップルは再び高成長企業として返り咲いた。</p><p>　倒産寸前の国家に転落した韓国、倒産寸前にまで追いやられたアップル。確かに「死の瀬戸際」から這い上がってきた企業には他社にはない「強さ」がある。だが、日本企業との違いはそれだけだろうか。</p><p>日本メーカーが軒並み減収・赤字に陥る中で、韓国メーカー、アップルは増収・黒字を達成しているのだ。リーマン・ショックの影響で世界中のエレクトロニクス・メーカーは大幅な減収・減益になったと推測していたが、韓国2社は減益ではあるが増収になっている。また、サムスンの売上高はソニー、パナソニックに並び、若干両社を凌駕している。今やエレクトロニクスの世界のトップメーカーはサムスンである。</p><p>　韓国の元教授の発言を思い起こしてみよう。「日本の家電市場が大きいから、日本メーカーは国内だけで食っていける。韓国メーカーは国内だけでは食っていけないので、海外に打って出て、海外市場で勝負をするしかないのだ」。こうした「ガッツの差」が「競争力の差」を生んでいるのではないだろうか。</p><p><strong>国内市場に依存するのは非常に危険な選択</strong></p><p>　かつて、日本メーカーにとって国内市場は頼りになる市場だった。だが、日本の人口は今や減少トレンドに入っている。終身雇用は崩れ、年功序列が風化するなかで、雇用はさらに不安定になろう。それでも消費者はタンス預金同然の銀行預金をせっせと貯め、生活の安定を図ろうとする。その結果、ますます消費を抑える悪循環に陥る。日本市場は将来的に大きな成長が見込めないのみならず、「縮む市場」なのだ。</p><p>　いま日本メーカーが日本市場への依存度を高めることは「非常に危険な選択」である。こうした状況が続けば、縮んでゆく市場に合わせて雇用をさらに調整せざるを得なくなる。国内工場の閉鎖や、低賃金国への生産基地のシフトは変わらないだろうから、非正規雇用者のみならず、正規雇用者のレイオフにも踏み切らざるを得なくなる。</p><p>　だが目を海外に向けてみよう。消費を大きく伸ばしている国はたくさんある。中国、インド、ロシア、ブラジルといったBRIC's諸国に加えて、アフリカ諸国でも消費が高まってきている。こういった国で売り上げを伸ばしていけばよいのだ。韓国企業はこういった国々で、着々と営業を拡大している。</p><p>&nbsp;「最近の若者には後進国で一旗揚げようといったガッツのある若者が少なくなってきた」という経営者の声を聞く。「苦労しても同じ給料なら誰も希望しない」。苦労を買って出る者には大きく報いなくてはならない。海外市場を開拓する「サムライ」には社長の2倍の給料を払ったらどうだ。そして成功したらドカンとボーナスをだしたらどうだ。グローバル競争時代には、大胆な経営手法を取り入れなければ「生き残り」は難しいように思う。</p><p align="left">ベンチャーアクセス「<a href="http://www.ventureaccess.com/column/index.phtml" target="_blank">シリコンバレーコラム</a>」2009年11月より「「転載）<br /><span class="body_text"><strong>&nbsp;</strong></span></p><p><span class="body_text"><strong>安藤 茂彌氏 (Shigeya Ando)</strong></span></p>]]></description>
         <link>http://svjen.org/archives/articles/sv/post_82.html</link>
         <guid>http://svjen.org/archives/articles/sv/post_82.html</guid>
         <category>SVベンチャートレンド</category>
         <pubDate>Mon, 09 Nov 2009 11:40:02 -0800</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>SVJEN忘年会のお知らせです！</title>
         <description><![CDATA[<p>SVJEN忘年会のお知らせです！</p>

<p>日時：12月16日（水）午後6時−午後9時まで<br />
場所：Fu Lam Mum Chinese Seafood Restaurant<br />
153 Castro St. Mountain View, CA 94041<br />
参加費：30ドル（当日参加の方35ドル）<br />
登録サイト：<a href="http://svjen.org/archives/events/cat15/post_83.html">http://svjen.org/archives/events/cat15/post_83.html</a></p>

<p>最近、時が経つのを早く感じるは私だけでしょうか。<br />
もう12月に入り、SVJEN忘年会が開かれる12月16日も迫って参りました。シリコンバレー在住の起業家、起業家支援者が多く参加するSVJENのネットワーキングパーティに是非、ご参加ください。</p>

<p>今回も、SVJENメンバーを始め、他団体からも多くの参加者を予定していますので、忘年会というアットホームな雰囲気の中、ネットワークを広げる良い機会だと思います。今回のSVJENのネットワーキングパーティ<br />
では、気楽な雰囲気の中でじっくりネットワーキングをして頂けるよう主旨から、スピーチやゲームなどは行いません。その分、美味しい食事を頂きながらゆっくり今年最後のネットワーキングパーティをお楽しみ<br />
ください。</p>

<p>場所はマウンテンビューの中華料理店、Fu Lam Mum Chinese Seafood Restaurantを貸し切りました。ここは、前回のネットワーキングパーティでも利用し、フードが美味しかったと好評のお店です。前回は二階建て<br />
の二階のフロアだけを借りたところ、定員の100名を超える参加があり、ウォークインの方をお断りしなければいけないような事態でしたので、今回は一階フロアも含めて300名まで収容可能なレストラン全体を抑えました。</p>

<p>Fu Lam Mumの料理が食べ放題というだけでも美味しいイベントですが、協賛スポンサー様からの豪華ドアプライズも多数用意されています。また、シリコンバレーの様々なエリアで活躍している日本人と会う良い機会です。是非ご参加ください。</p>

<p>参加費は30ドルで下記サイトから申し込みが可能です。<br />
<a href="http://svjen.org/archives/events/cat15/post_83.html">http://svjen.org/archives/events/cat15/post_83.html</a></p>

<p>忘年会には、起業家や起業家支援のみなさまに限らず、起業に興味のある方、または単純に、シリコンバレーの日本人ネットワークを広げたいだけの方も大歓迎です。奮ってご参加ください。</p>

<p>（問い合わせ先：ラッキーみちる＠ info@svjen.org )</p>

<p>☆スポンサー企業☆<br />
Sughrue Mion<br />
http://www.sughrue.com/<br />
知的財産法専門法律事務所</p>

<p></p>

<p>■申し込み方法</p>

<p>*本イベントの事前登録は終了しました。ウォークインは可能です。直接会場へ起こしください。</p>]]></description>
         <link>http://svjen.org/archives/events/cat15/post_83.html</link>
         <guid>http://svjen.org/archives/events/cat15/post_83.html</guid>
         <category>ネットワーキング・イベント</category>
         <pubDate>Wed, 28 Oct 2009 18:40:34 -0800</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>この広大なアメリカ大陸に</title>
         <description><![CDATA[<p align="right">Itoi,LLC　社長<br />&nbsp;糸井名生（いとい・なおまる）氏</p><p align="left">&nbsp;</p><p align="left">石川好という作家の、「ストロベリー・ロード」という本があって、私が好きな本の一冊ですが、それをまた読み返しました。アメリカで生きる日本人の気持を率直に書いてあり、また彼の回りにいる人々の描写が鋭くて、とても面白い。<br /><br />1960年代。18歳の石川少年は、11歳年上で、アメリカで農業を営む兄から、<strong>「出て来い、この広大なアメリカ大陸に出て来い」</strong>という手紙をもらい、この殺し文句に説得されて渡米。英語が話せないのと、社会、文化の違いに苦しみながら成長していく、という話です。<br /><br />石川少年と同じように、私がなぜアメリカに来て、アメリカで働き生活しているかを考えると、この殺し文句一言に尽きます。アメリカに来て働く人は、みんなそうなんじゃないでしょうか。広大な土地、可能性、それを追い求めるガツガツした人々、彼等を励まし育む文化。1960年代の農業でも、2000年代の ITスタートアップでも、こういうものを追い求めて人々はアメリカにやってきます。これが、いわゆるアメリカンドリーム。<br /><br />日本を離れて住んでみれば、日本のいいところに気付くようになります。家族はいるし、安全だし、魚はおいしいし、社会が環境問題に真面目に取り組んでいるし、人種差別されないし、技術的に面白い仕事もあるし。<br /><br />それでも日本に帰ろうと思わないのは、私もアメリカンドリームに魅せられてるから。そして、自分の子供にも、アメリカンドリームを持って生きて行って欲しいから。<br /><br />もう一つ面白かった点は、60年代の農業と、現在のスタートアップに、意外なほど共通点が多い、ということ。<br /><br />・外国から移民がたくさんやって来て、一生懸命働く。<br />・海のものとも、山のものとも分からない移民を使わないといけないから、使う側は、大きな仕事をいきなり与えて、どれだけ頑張れるかで、その人の評価をする。これが一番手っとり早く、人の能力を見分ける方法だから。<br />・この試験にパスできれば、それ以前のこと、例えば祖国で何していたか、学歴、などは問題にならない。<br />・来たての移民は、必ず搾取される(低賃金で労働)。そこから抜け出すために皆努力する。<br /><br />全く違う職種なのに、人を使い使われる基本的なアルゴリズムは変わっていません。<br /><br />何十年も、農地で日本人、日系人が流して来た血と汗のおかげで、日本人、日系人もだんだんアメリカ社会で受け入れられるようになり、私自身もこうやって広大なアメリカの一角で仕事をすることができるわけです。<br /><br />この有り難さを噛み締めて、自分の力に変え、多少の困難にはへこたれずに、日々前進していかないといけません。</p><p align="left">&nbsp;</p><p align="left">（糸井名生氏のブログ「柳通り便り（<a href="http://blog.goo.ne.jp/naomaru1" target="_blank">http://blog.goo.ne.jp/naomaru1</a>）」より転載）</p><div class="entryFrame"><span class="body_text"><div class="entryFrame"><span class="body_text"><div class="entryFrame"><span class="body_text"><div class="entryFrame"><span class="body_text" /></div><div class="entryFrame"><span class="body_text"></span></div><div class="entryFrame"><span class="body_text"><strong>糸井名生（いとい・なおまる）氏</strong><br /><br />1973 年生まれ。名古屋大学工学部情報工学科卒。1996年に渡米し、ミシガン大学コンピューターサイエンスの修士・博士課程へと進学。電子認証などのセキュリ ティプログラムに関連する研究でPh.Dを取得。2001年、サンマイクロシステムズへの入社を機にシリコンバレーへ。アクティブカード社などを経て、 2007年4月Itoi,LLCを起業。</span>現在は、NextLabs, Inc.というスタートアップでエンジニアとしても活躍中。</div><div class="entryFrame"><br /><br />記事についてのお問い合わせは、<a href="mailto:info@svjen.org">info@svjen.org</a> まで。 </div></span></div></span></div></span></div>]]></description>
         <link>http://svjen.org/archives/articles/cat9/post_80.html</link>
         <guid>http://svjen.org/archives/articles/cat9/post_80.html</guid>
         <category>新起業家ブログ</category>
         <pubDate>Thu, 10 Sep 2009 14:29:26 -0800</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>「鳩山由紀夫氏のＮＹタイムズ掲載論文に戸惑うアメリカ」</title>
         <description><![CDATA[<p align="right">トランス・パシフィック・ベンチャーズ（Trans Pacific Ventures LLC）<br />President &amp; CEO<br />&nbsp;安藤 茂彌氏 (Shigeya Ando)</p><p align="left">8月30日の衆議院総選挙で民主党は大勝利を収めた。ホワイトハウスは、民主党の勝利を祝福し、日米関係がいっそう強固になることを希望する旨の声明を発表した。筆者はニューヨークタイムズの記事をYukio Hatoyamaで検索してみた。そこには鳩山由紀夫氏本人名の投稿論文があった。日付は8月27日、総選挙の3日前である。</p><p>　これは「日本の新しい道」と題した記事である。やや長いが要約すると次の通りになる。</p><p>&nbsp;「冷戦終結後の日本はアメリカ主導のグローバリズムに苦しめられてきた。資本主義の市場原理主義者たちは、人間を目的としてではなく手段と見なした。その結果人間の尊厳は失われた。そこには人々の生活を守るモラルもなければ節度もなかった。人々は自由主義に内在する危険から身を守るために、友愛（Fraternity）の精神に戻らなければならない」</p><p>&nbsp;「今回の金融危機はアメリカ流の市場至上主義が招いた危機である。アメリカはこれを世界経済秩序として広めたために、他国はそれに同調せざるを得なくなった。その結果、その国固有の伝統的な経済活動やコミュニティー意識が破壊された。市場至上主義は人間を単なる人件費としてしか見ないからだ。我々は経済的価値ではなく、非経済的価値をもう一度見直さなければならない。」</p><p>&nbsp;「日本国家の新しい目標は東アジアの共同体を作ることにある。もちろん日米安全保障条約は不可欠なものではあるが、地理的な観点から、日本は東アジアの一員としてのアイデンティティーを忘れてはならない。」</p><p>&nbsp;「アメリカのイラクでの敗退と金融危機によって、アメリカの一国主義は終焉し、これからは多極主義の時代に入る。だが、アメリカに代わる大国は現れていない。また、中国は近い将来に経済力で日本を凌駕する大国になろう。両大国に挟まれて日本はどうすればよいのだろうか。この懸念は日本のみならずアジアの中小国に共通する悩みである。そのためにはアメリカはこの地域で軍事的な保護は与えるものの、政治的・経済的な強要は止めて欲しい。」</p><p>&nbsp;「欧州が経済統合で勢力を増したように、アジア地域でも通貨統合をすれば大きな経済力になる。今やアジアの経済力は世界GDPの1/4を占めるにいたっている。ただこの地域の衝突を二国間協議に委ねてはうまく行かない。往々にして感情的になってナショナリズムが起きるからだ。地域の統合を多国間協議で行い、アジア共同体を作ることで日本の安全保障と独立が維持される。」</p><p>&nbsp;「これをユートピアと呼んではならない。85年前にヨーロッパの統合を唱えていたクーデンホーフ＝カレルギ伯爵が「汎ヨーロッパ主義」と言う本を書いた。私の祖父鳩山一郎がそれを翻訳して日本に広めた。その著者も言っている&ldquo;理想はやがて現実になるのだ&rdquo;と。日本はアジア統合の努力を怠ってはならない。」</p><p>　この記事はかなり物議を醸し出す内容を含んでいる。日本国民ならばこれに賛同する人が少なからずいることは理解できる。しかし首相の座を目の前にした政治家がアメリカ国民に向かって発する内容であろうか？「アメリカは日本を守ってくれ、だが日本は&ldquo;脱米入亜&rdquo;する」。かなり虫のいい議論である。この記事を読んでカチンと来るアメリカ人は多いのではないだろうか。</p><p><strong>鳩山氏は「外交には熱心だが経済には弱い」との記事も</strong></p><p>　この記事をオバマ大統領が読んでいるかどうかは知らない。もし読んだら、鳩山次期首相の政治家としての未熟さにびっくりするのではないだろうか。それにホワイトハウスは従来から、日本には規制が多くて市場経済の導入が不足していると見てきた。民主党が政権をとることで再び過去に戻ることを危惧するように思う。</p><p>　この投稿記事を引用した記事が散見されるようになった。筆者はニューヨークタイムズのみならず、ウォールストリートジャーナル、ワシントンポストに目を通してみた。この記事を真正面から捉えて批判する記事はまだ少ない。しかし、引用批判している記事の中には「鳩山氏はもっと日米関係を理解している人と思っていた」、「アジア共同体は現実味乏しい政策選択だ」と、戸惑いと落胆の声が聞かれる。</p><p>　それ以外の今回の選挙に関する米国内での新聞報道はどうか。アメリカの記事の多くは日本のメディアと同じように、民主党の大勝は国民が自民党に愛想をつかした結果であり、民主党のマニフェストに賛同して投票したものではない。民主党の政策をそのまま実行したら、国の借金が今でも先進国でGNP比もっとも多いのに更に増えてしまうと、政策の実効性について懐疑的な見方をしている。鳩山氏は外交には熱心だが、経済には弱いとの記事もある。</p><p>　では、鳩山氏はメディアでどのように紹介されているのだろうか。鳩山氏一族については、ウォールストリートジャーナルは「日本のケネディ一族」と持ち上げている。父方の祖父は元自由党総裁鳩山一郎、父鳩山威一郎は元外務大臣、母方の祖父はブリジストンの創業者石橋正二郎、実弟はこの前まで自民党の総務大臣であった鳩山邦夫である。本人は「日本のジョン・F・ケネディである」と賞賛する記事もある。</p><p>　鳩山由紀夫氏が、シリコンバレーにあるスタンフォード大学で博士号を取得していることも一部の新聞記事では触れている。同大学の工学部の工業経営学科で1976年に博士号を取っている。話はそれるが、最近米国の駐日大使として着任したジョン・ルース氏もスタンフォード大学の卒業生である。大使は77年に学部を卒業しているので、ほぼ同時時期にスタンフォード大学で学んでいたことになる。鳩山氏のほうが少し先輩である。</p><p>　シリコンバレーの住人である筆者としては、シリコンバレーの空気を知っている人が総理大臣になるのは喜ばしく思う。90年代に、この地域はIT革命の担い手として多くの企業を排出した。オラクル、インテル、シスコ、アップル、ヤフー、グーグルが今でも当地の代表的な企業として活躍している。バイオの分野でもジェネンテック、アムジェンと代表的な企業が当地の出身である。こうした企業群が、90年代のアメリカ経済的繁栄を支えたのである。</p><p>　民主党のマニフェストを読んでいると、所得の配分に関するものが多く、国民所得のパイを大きくする議論がほとんどなされていないのは残念である。だが、経済成長なくして所得のパイは大きくならない。シリコンバレーは90年代にアメリカの所得を大きくすることに絶大な貢献をした。外交面での鳩山氏個人の「ユートピア風」持論はもうこれで十分である。それより、日本の国富をどのようにして増やせるのかといった「現実的な」議論をして欲しいものである。</p><p align="left">ベンチャーアクセス「<a href="http://www.ventureaccess.com/column/index.phtml" target="_blank">シリコンバレーコラム</a>」2009年9月より「「転載）<br /><span class="body_text"><strong>&nbsp;</strong></span></p><p><span class="body_text"><strong>安藤 茂彌氏 (Shigeya Ando)</strong></span></p>]]></description>
         <link>http://svjen.org/archives/articles/sv/post_79.html</link>
         <guid>http://svjen.org/archives/articles/sv/post_79.html</guid>
         <category>SVベンチャートレンド</category>
         <pubDate>Thu, 03 Sep 2009 15:10:33 -0800</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>「クレジットカードに39％の金利をつける米銀の悪徳商法」</title>
         <description><![CDATA[<p align="right">トランス・パシフィック・ベンチャーズ（Trans Pacific Ventures LLC）<br />President &amp; CEO<br />&nbsp;安藤 茂彌氏 (Shigeya Ando)</p><p>大手銀行のクレジットカード会社が金利ゼロで金を貸してくれるＤＭが頻繁に届いた。新規勧誘の特別キャンペーンだと言う。借りてみた。本当にゼロ金利だった。でも半年すると金利は39％に跳ね上がった。</p><p>　米国では利用代金を翌月に全額支払う義務がない。カード会社が決める小額の最低支払額だけを支払えばよい。支払われなかった部分は自動的に借入として扱われる。そしてそれには利息が発生する。まとまった金額の借入も限度内で簡単にできる。カード会社は利用者が安易に借金できるようにしているのだ。</p><p>　その上、この国には金利の上限を定める「利息制限法」がない。銀行は自行の事情で金利を変更できる。約款を読むと、非常に分かりにくい英語ではあるが、「その他の事情により銀行は金利を変更できる」と書いてある。</p><p>　昔、クレジットカードは利用代金を翌月に支払う商品だった。支払後に借入残高は残らなかった。デパート、石油会社、航空会社の発行するカードも多かったし、独立系のクレジットカードも多く存在した。ところが4－5年前から大手銀行がこうしたカード会社を次々に買収し、利用代金を一部支払う方式を導入し、借入を簡単にできるようにした。</p><p>　いまではカード会社の大半はアメリカンエクスプレス、シティバンク、バンク・オブ・アメリカ、JPモルガンチェースの傘下に入っている。ひとつの銀行で10数種類のカードを発行している。</p><p>　銀行系カード会社は新規の顧客を獲得するために、「最初の半年間ゼロ金利キャンペーン」を展開した。もし他のカード会社からの借入残高を移行してくれるなら、最初の半年間の利息はただにするという、残高奪い合い競争が激化した。</p><p>　どの家庭でも1ヵ月間に10通以上のＤＭを受け取ったのではないだろうか。多くの消費者が甘い言葉に誘われて消費を増やし続けた。そしてあるとき理由も告げずに金利が突然20－30％になった。</p><p>　そして昨年9月にリーマン・ショックが起きた。クレジットカードを発行するシティバンク、バンク・オブ・アメリカといった大手銀行の多くが不良債権を抱えていることが明るみに出た。当時、不良債権の中身はサブプライム・ローンや金融派生商品が主であった。窮地に陥った銀行はアメリカ政府に公的資金による支援を願い出た。もはやカードキャンペーンをやっている余裕はない。カード会社は一斉にキャンペーンを止めた。</p><p>それだけではない。カード会社は信用度の低い消費者への貸し出し枠を一斉に削減し始めた。消費者は逃げ場を失った。別のカード会社への乗り換えはできないし、使用中のカードローンの借り増しもできなくなった。もはや高い金利での借入を続けざるを得ない。</p><p>　悲劇はそれだけに止まらなかった。景気が急速に悪化して失業する人が急増した。家計が苦しくなり、カードローンの返済どころではなくなった。</p><p><strong>ＮＹタイムズ記者もカード地獄を告白</strong></p><p>　消費者も困ったが、銀行も困った。クレジットカードによるローンが急速に不良債権化し始めたからだ。1年前には支払が延滞しているローンは全体の 5％未満だったが、今年5月には10％を超えて更に増え続けている。サブプライム・ローン、金融商品に続いてクレジットカードも問題化しては、銀行の政府からの支援に対する世論は益々厳しくなる。</p><p>　この頃から多くの利用者がインターネット上で、クレジットカード会社の横暴ぶりを非難するようになった。極め付きはニューヨークタイムズの記事だった。同紙の金融担当の著名な記者が、「私個人の金融危機」というタイトルで、自分が如何にして借金地獄に陥ったかを赤裸々に告白した。この記事は瞬く間に「最も多く読まれた記事」のランキングNo.1になった。</p><p>　国会議員も世論に動かされてカード会社の実態調査に乗り出した。そこで筆者も知らないような悪質な手口が次々に明らかになった。例えば、利用者が支払期日までに返済額を小切手で送っても、わざと（？）処理しないで遅延罰金（おおむね3500円程度）を課す。小切手は郵送されるので、何時カード会社に到着したかは利用者には分からない。だから反論できない。</p><p>　カード会社は遅延したことを理由に金利を大幅に上げた。金利を一気に41％に引き上げたカード会社もあったという。高金利は既存の借入残高すべてに適用されるので、利用者の負担は一気に急増した。クレジットカードの利用限度をオーバーした場合には、超過罰金が課される。これも金利引き上げの理由になる。時にはカードの利用そのものもストップされる。しかも利用者に何の事前通知もなく突然ストップされる。</p><p>過去のキャンペーン等による借入で金利が異なる複数の借入残高がある場合には、返済は金利の一番安い借入に充当される。この結果、法外な金利の借入は最後まで残る。また、前月に借入を一部返済したにも拘らず、前々月に遡って利息を再計算して再度支払を請求する「詐欺まがい」の慣行もあったという。要するに利用者は一旦借入を残したら、トコトン収奪されたのである。</p><p>　カード会社に未払い残高のある家計は全家計の44％にも達する。カード会社の悪徳商法は多くの消費者を苦しめた。この国では日々の支払をクレジットカードで行うのが日常化している。企業がコーポレートカードで支払をするのも普及している。もしカードが使えなくなったら国民の不便は極まりないものになる。</p><p>　クレジットカードに信頼を取り戻さなければならない。国会議員も積極的に動き、短期間にクレジットカード規正法（CARD法）を成立させた。だが、カード会社の抵抗は物凄かった。金利に上限を設定しようとしたが、業界の強い反対で見送られた。また実施時期は今年8月に一部実施し、全面実施は来年 2月まで延期されることになった。規制されることになった主な項目は次の通りである。</p><p>（1）金利を引き上げることができるのは、新たな利用（または借入）分に限定され、既存借入残高には遡及しない。新金利の実施は利用者に通告してから45日後とする。</p><p>（2）限度超過罰金の廃止、支払遅延罰金を課す場合の用件の厳格化（後日調査される）。</p><p>（3）請求書の送付から支払期限までの期間を従来の14日から21日に延長する。</p><p>（4）異なる金利の複数のローンがある場合には、最も高い金利のローンから充当する。</p><p>（5）遡って利息を再計算して再請求する慣行の禁止。</p><p>　こんな事態が何故今まで許されたのか？　金融監督機能が機能していないからである。本来金融機関を監督すべき監督官庁の権限の所在が不明確で、どこも責任をとろうとしない。監督不在の間隙を縫って金融業界は「金儲け主義」一本で膨大な利益を享受した。</p><p><strong>報酬規制を免れるための対抗措置に動く銀行側</strong></p><p>　多くの消費者はクレジットカードの重圧に喘いでいる。7月に失業者数は24万人減少したが、小売業の売上は減少した。消費者が財布の紐をしっかりと締めているのは、消費を拡大する気持ちになれないからだろう。消費ができないどころか、カードローンを支払えずに破産する人が急速に増えている。今年 1－3月の個人破産者は33万人と前年比33％も増加し、4－5月でも更に25万人が破産申請をしている。</p><p>　こうした庶民の苦しみとは裏腹に、大銀行の幹部は億単位の収入を得ている。今年2月にオバマ大統領は、公的資金で救済を受けた銀行幹部の報酬は 50万ドル（5000万円）を上限とする規制を設けた。業績の悪いシティバンクとバンク・オブ・アメリカは公的資金を返済できずにいるが、業績が比較的良いJPモルガンチェースとアメリカンエクスプレスは公的資金を返済した。これは報酬規制を免れるためと言われる。</p><p>　銀行を含めた大企業幹部の給料を規制する議会の動きはあるが、多くの庶民を泣かせた大銀行はこれを逃れるべく様々な対抗措置を取るのではないかと噂されている。オバマ政権がどこまで実効性のある規制を導入できるのか楽観は許されない。</p><p>　巨大な支配力を持つ金融機関を野放しにするとどうなるのか。一部の巨大金融機関が自由に金融商品をコントロールできるようになるのに対し、利用者にはこれを拒絶する対抗手段がなくなる。借入を安易に増やした利用者側にも責任があるが、弱者である利用者はトコトン金融機関に収奪され、強者である金融機関はトコトン金儲けする。</p><p>　金融機関が利用者を収奪できなくするルールを作らないと、「社会的正義」と「倫理」がなくなってしまう。欧州と日本ではこういうルールの導入は素直に受け入れられる。だが、この国は違う。規制を導入すると「活力」と「創造性」が失われてしまい、アメリカ経済の競争力が失われると反論する。「自由」と「貪欲さ」が「活力」と「創造性」の源泉であると主張する。</p><p>　これがアメリカの「気質」である。何故そうなったのか？　この国は欧州で食いはぐれた下層市民が大量移民して作った国である。もちろん一部に例外はあるが。そこには欧州のような「ノブレス・オブリジェ（高貴な人の義務）」といった理念はないし、責任感もない。「貪欲さ」と「浅ましさ」を「恥」と感じる奥ゆかしい文化もない。</p><p>　オバマ政権が行っている金融改革は、アメリカ資本主義に「社会的正義」と「倫理」を尊重するルールを導入する改革であるように思う。米国金融機関の影響力はグローバルに大きいだけに、放置すれば今回のような金融危機がまた起きて、世界が再びアメリカの「自由主義」に振り回されかねない。オバマ大統領の改革努力を静かに見守りたい。&nbsp;</p><p align="left">ベンチャーアクセス「<a href="http://www.ventureaccess.com/column/index.phtml" target="_blank">シリコンバレーコラム</a>」2009年8月より「「転載）<br /><span class="body_text"><strong>&nbsp;</strong></span></p><p><span class="body_text"><strong>安藤 茂彌氏 (Shigeya Ando)</strong></span></p>]]></description>
         <link>http://svjen.org/archives/articles/sv/39.html</link>
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         <category>SVベンチャートレンド</category>
         <pubDate>Mon, 31 Aug 2009 12:34:37 -0800</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>「黒人であるがゆえに微妙な立場に立たされたオバマ大統領」</title>
         <description><![CDATA[<p align="right">トランス・パシフィック・ベンチャーズ（Trans Pacific Ventures LLC）<br />President &amp; CEO<br />&nbsp;安藤 茂彌氏 (Shigeya Ando)</p><p align="left">&nbsp;</p><p>オバマ大統領は7月中旬に&ldquo;有色人種の地位向上協会&rdquo;（NAACP）の創立100周年記念パーティーで演説を行った。NAACP（National Association for the advancement of Colored People）は、アメリカ市民の間での、平等の実現と、偏見の撲滅を理念に掲げてきた団体である。</p><p>　オバマ氏は大統領の選挙期間中には、この団体とは距離を置いてきた。「自分は黒人の代表として選挙戦に出るのではない、アメリカ国民の代表として選挙戦に出るのだ」という思いが強かったからだ。だがこの7月にNAACPの100周年行事が巡ってきた。大統領がどのような演説をするのかが注目された。会場には数千人の聴衆が押しかけていた。ほとんどが黒人だった。演説は45分間続いた。</p><p>　オバマ大統領はまず、｢この100年で黒人の地位は大きく向上した。今では大企業の社長になっている人もいるし、州知事、市長をやっている人も多い。（黒人の大統領が誕生したことで）差別はもはや問題ではなくなったと考えている人は増えているように思う。しかし間違ってはいけない。アメリカ社会のいたるところにまだまだ差別はある。むしろ過去の差別によって、所得・健康面で構造的な不平等が生まれている」と述べた。</p><p>　その解決方法として、「子供への教育が最も重要である。社会の高度化で大卒以上の学力を要求される職は増えている。黒人と白人の教育機会の不平等は、この50年で大きく改善されたにも拘らず、黒人生徒の半数は途中で退学してしまう。政府が様々な教育改革を行っても、生徒ひとりひとりの自覚なしには、改革は徒労に終わってしまう。」</p><p>　その自覚とは、「不幸にして犯罪と暴力が蔓延る地域で育ったとしても、自分の学業の失敗を環境のせいにしてはならない。その人の運命は他人が決めることができない。自分の人生を切り開いていくのは自分自身の責任なのだ。」と、本人の自覚を訴えた。</p><p>　両親に対しては、「子供が学習に専念できるように、配慮しなければならない。Xboxのようなゲーム機を取り上げ、PTAに参加し、宿題を手伝い、早めに就寝できる環境を作らなければならない。そして家庭内での教育問題にとどめず、コミュニティーとして子供の教育に当たることが重要だ」と、親の責任についても言及した。</p><p>　自分が、「シカゴの貧民街でコミュニティー・オーガナイザーとして働いていたときに、ある校長先生は次のように述べた。&ldquo;入学当時には明るく希望に満ちていた子供たちが、学年が進むにつれ、黒人として生まれ落ちたがために、いくら努力しても希望は叶えられないではないかと塞ぎ込むようになる。&rdquo;」と脱落者が続いている心理的要因も指摘した。</p><p>「だが、私も恵まれた環境で育ったわけではない。貧乏な家庭に生まれ、シングル・マザーに育てられた。幼い頃は問題を起こす子供だった。環境に負けて脱落することは容易だった。だが、母親は私に愛をくれ、教育をくれた。希望を鼓舞し、善悪の区別を教えてくれた。彼女の愛に支えられて私は自分の能力を高め、より多くの機会を持つことができた」と母に感謝しながら自分の人生の軌跡を吐露した。</p><p>&nbsp;「黒人の若者は学業を諦めてスポーツ選手や、ミュージシャンを目指す者が多いが、それよりも学業を地道に修めて、科学者、技術者、医師、教師といった職業に就くことを目指して欲しい。そして最高裁判所の判事になるとか、アメリカ合衆国の大統領になるとかいった大きな&ldquo;志&rdquo;を抱いて欲しい。政府は個々人の運命までも左右することはできない。自分の運命は自分で決めなければならない。」と精神論で締めくくった。</p><p>　この演説は、自分の人生観を折り混ぜながら、黒人の「甘え」を諌める説教調の演説となった。こうした考え方は、刑法の有力学説である「人格形成責任論」に論拠を置いているように思う。また同時に、黒人の大統領でありながら、人種差別問題から距離を置きたいオバマ大統領としては、精神論で訓示を与えざるを得なかったのであろう。</p><p><strong>オバマ大統領を追い込んだ黒人教授の逮捕事件</strong></p><p>　この大会と相前後して、人種問題が絡む事件が発生した。ハーバード大学の著名な黒人教授が白人の警察官に自宅で逮捕され、手錠をかけられる事件が起きた。同大学で黒人史を講義するゲイツ教授が中国への出張から帰宅した時に起きた。自宅の玄関のドアがどうしても開かないので、空港から乗ってきたタクシー運転手（黒人）の力を借りて、一緒にドアを壊して入ることにした。</p><p>　それを見ていた通りがかりの女性（白人）が、黒人2人が他人の家に不法侵入していると勘違いして警察に緊急通報した。近くを走行中のパトカーがすぐに駆けつけ、ゲイツ教授に尋問した。ハーバード大学の近辺は白人居住者が多く、黒人がほとんど住んでいない地域である。警察官は教授に身分証明書の提示を要求した。教授はハーバード大学の身分証明書を見せたが、それには現住所の記載はなかった。</p><p>　自分の家に入るのに不法侵入者と間違えられた教授は激怒し、「自分が黒人であるから警察官がここまで執拗に追い回すのだ」と感じ、この警察官を人種差別主義者と罵った。同教授があまりに大きな声で怒鳴ったので、見物人が集まってきた。警察官の制止にも関わらず、教授は罵り続けたので、騒乱罪を適用して教授を逮捕することにした。警察官は持っていた手錠を教授にかけて警察署まで連行した。まもなく事情が判明して釈放されたが、教授は威信を著しく傷つけられた。</p><p>アメリカ国民は、白人警察官が黒人を棍棒で激しく殴る光景をテレビでしばしば見てきた。時には、警察官の勘違いであったり、時には、警察官の過剰反応であったりする。人種差別問題として訴訟問題に発展することもある。黒人の間では、白人警察官が黒人を標的にして犯罪人に仕立てているとの被害者意識は根強い。マスコミはこの事件を大きく取り上げた。</p><p>　オバマ大統領が報道陣との会見で、この事件の感想を求められ、「警察官の取った行動は、Stupid（馬鹿げた）であった」と述べた。 Stupidは極めて強い表現である。Stupidと言われた警察は大統領に抗議した。そのすぐ後に、「不適切な表現であった」と釈明したが、マスコミは大統領の発言を責め立てた。</p><p>　ハーバード出身のオバマ大統領にとって、ゲイツ教授は以前からの友人のひとりである。このStupid発言で、黒人大統領であるから黒人の肩を持つのだとの印象を国民に与えてしまった。大統領は苦しい立場に追い込まれた。</p><p>　そこでオバマ大統領は、ゲイツ教授と同教授を逮捕したクローリー巡査部長をホワイトハウスに招待し、芝生の上でビールを飲みながらフランクに話し合うことになった。破格の取り扱いである。しかし双方とも自分を擁護する発言に終止し、謝罪もしない「苦い」ビア・パーティーとなった。</p><p>　クローリー巡査部長は警察学校で数年間教官を勤めたあと、ハーバード大学のあるケンブリッジ市警察に巡査部長として赴任した。黒人問題に理解があると内部評価の高い警察官であった。その彼が、教授に人種差別主義者と罵られ、大統領にはStupidと言われた。警察官の父親は、憤懣やるかたない様子で「私は去年の大統領選挙でオバマ候補に投票したが、次の選挙でオバマ大統領に投票するかどうかは分からない」と述べた。</p><p>　NAACPの記念演説では、黒人に「厳しく」自覚を促した大統領ではあったが、ほぼ同時期に起きたゲイツ事件では逆に、黒人に「甘い」とのレッテルを貼られてしまった。人種問題は今でも非常にデリケートなバランスの上に乗っかっているのである。</p><p>　オバマ大統領が後世に、アメリカの歴史の中で偉大な大統領として名を残せるのか、それとも初の黒人代表であったと言われるのか。評価を下すのはまだ早い。だが、今回の出来事がオバマ大統領に、人種問題の根深さを改めて考えさせる契機になったのは確かなようだ。</p><p align="left">ベンチャーアクセス「<a href="http://www.ventureaccess.com/column/index.phtml" target="_blank">シリコンバレーコラム</a>」2009年8月より「「転載）<br /><span class="body_text"><strong>&nbsp;</strong></span></p><p><span class="body_text"><strong>安藤 茂彌氏 (Shigeya Ando)</strong></span></p>]]></description>
         <link>http://svjen.org/archives/articles/sv/post_78.html</link>
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         <category>SVベンチャートレンド</category>
         <pubDate>Mon, 24 Aug 2009 12:38:29 -0800</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>MediaCraft LLC 高坂 悟郎 氏　</title>
         <description><![CDATA[<img width="197" height="300" border="0" alt="goro.jpg" src="http://svjen.org/archives/goro.jpg"  align="left"/>
<p>高坂 悟郎 （こうさか ごろう） 氏　[略歴]<br />
  東京都出身。電気通信大学情報工学部情報工学科卒業。１９９１年～２００１年まで、デジタルビデオ機器メーカー IDK Corporation に勤務。９４年、結婚、そして、二女の父親になる。２００１年、渡米を決意。２００７年まで IDK Technologies, Inc. の社長を勤める。３年前に設立したMediaCraft LLC では複数のオンライン・ショップに特に力を入れ、２００２年からはじめた 『シリコンバレー地方版』 のホームページや 『キッズ・オン・ザ・ネット (Kids on the Net) 』 のブログの著者でもある。<br />
</p>
<p>　個人的な話から始めるのは恐縮だが、このインタビューを含めると高坂悟郎さんにお会いするのは３度目だった。初めてお会いしたのは、今年２月半ば、パロアルトで SVJEN のスタッフが集まって、新メンバーでの顔合わせも兼ねて、食事することになった日だった。食事が終盤にさしかかったとき、その日、Facebookに取材へ行ったことを話し始めた高坂さん。 「それって、地方版？」とほかのスタッフ・メンバーから聞かれると、「そうそう、社員食堂のね」 と答えて話を続け、たまたま同じ日に、SNS （Social Networking Service） として知られる Facebook のカフェテリアを訪問した日と SVJEN のメンバーで集まる日とちょうど重なった、とのことだった。 『地方版』 とは、高坂さんが編集長を勤めている、シリコンバレーのローカルニュースをほぼ毎日更新しているウエブサイト 『シリコンバレー地方版』 （以下、地方版と書く） のことだ。後日、掲載された 『社員食堂訪問レポート』 を拝見すると、「初めてのうさぎを食べる事になるとは思いませんでした」と昼食を食べた感想が書かれてあり、「うさぎちゃん」を食べている編集長の顔がつい浮かんでしまう。<br />
  　２度目にお会いしたのは、３月２１日に行われた JTPA (Japanese Technology Professionals Association) のカンファレンスがあった会場だった。ステージを正面に、最前列で聴講していた高坂さん。休憩時間に目が合うと、軽く会釈をしてくださった。それから４ヵ月が経ってSVJEN のボードメンバーとして、このインタビューを引き受けてくださることになり、また、お目にかかった。前々から、高坂さんとゆっくり話せる機会があったときは、mcraftgifts.comで販売しているウッドクラフト （木製のアメリカ風の家やお店の置物） のことを伺ってみたい思いがあったので、正直、インタビュー当日が待ち遠しかった。２００種類以上もあるミニチュアの建物をデザインしているBrandy Wineの商品は全て手作りで、名前や記念日、メッセージも入れてもらうことができ、高坂さんが経営している メディア・クラフト (MediaCraft LLC) が代理店として販売している。この日のために、ご自宅からわざわざ持ってきてくださったのだけれど、サニーベールにある高坂さんのオフィスに着くと、４つのウッドクラフトが並べてあった。 「オンラインで（商品を）見る以上に、かわいいですね」としか返す言葉がなかったくらい、実物は購入しようかどうか躊躇していた気持ちを一瞬にして吹き飛ばしてしまうくらい、ひとつひとつがしっかりとできていて、色も鮮やかに丁寧に塗られた作りだった。<br />
  　前置きが長くなってしまったけれど、今回、高坂さんとお話をして、シリコンバレーに移住することになった経緯から現在に至るまでの過程を伺ったとき、「シリコンバレーというと、世界を見ている感じがするけれど、地元の商店街のおじちゃん、おばちゃんたちと一緒に、その人たちをうまくつなげていけるようなことをやっていきたい」とおっしゃっていたのが、とても印象的だった。家族と過ごせる時間を大切にしながら、子供のために必要な教育に目を向けて、生活を積み重ねていく。「アメリカで子供を育てたかった」という思いがあって、それを実行するだけの行動力と海外での生活に適応できる柔軟性を持ち合わせていたのだと思う。「ここで教育を受けたことがなかったから、子供といっしょに小学校から通うつもりで英語を習った」と言ってのけてしまう、娘の話をすると父親の顔になる高坂さんが、やっぱり、素敵に思えた。<br />
</p>
<p><strong>--------- なぜ、渡米先にシリコンバレーを選んだのですか？</strong></p>
<p>　当時、勤めていた会社がアメリカと貿易する会社で、そのころ、２ヶ月に１回くらいのペースで定期的に海外出張に来ていたこともあり、日本でしている仕事をここで始めてもそう変わらないような気がして、２００１年に会社に勤めたときの当時の上司に相談して、その子会社を設立するために、シリコンバレーに来ました。Ｅビザ（＊）で入国して、のちに永住権を取りました。<br />
  　あと、アメリカで暮らしてみたい思いが強くあって、特に、子供にアメリカの教育を受けさせてみたいと思っていたので、結婚する前から妻に、「俺と結婚したら、多分、将来、アメリカに行くことになるよ」と、ちょっとエバっていたんです（笑）。上の娘が小学校に上がる、そのタイミングに合わせて、家族といっしょに移ってきました。</p>
<p>（＊）　Ｅビザ　・・・　アメリカとの貿易、またはアメリカで投資を行う場合に米国大使館で申請が可能なビザのこと。</p>
<p><strong>--------- 『地方版』 を始めることになった、そのきっかけ。</strong></p>
<p>　シリコンバレーに住んでも、日本のテレビ番組を見て、日本語のウエブサイトを見て、日系のスーパーに行く、ほとんど日本にいるのと変わらない生活をしていて、ここでの大きなニュースは日本語のニュースを通じて知ることができるけれど、周りのことが全然、情報として入ってきていなかったので、妻のために、というのがきっかけです。私が新聞を見ながら、「地元のスーパーが開店するとか、税金が上がるとか」って、記事を読み聞かせ続けていて、それでウエブサイトを作ることにしました。</p>
<p><strong>--------- 高坂さんの起業家に対するイメージとSVJEN での活動について。</strong></p>
<p>　私のイメージなんですけど、「起業家」というのは、まず、ビジネスの仕組みを作って、そこで人を雇い、自分が汗水流さなくてもお金を作ることができた人のことを言うんだと思うんです。私の場合、ただ個人事業で自分の時間を切り売りするようなビジネス・タイプなので、私自身、「起業家ではない」と思っているんです。<br />
  　だから、桝本さん (President/CEO of B-Bridge International, Inc.) から SVJEN のボードメンバーになる誘いを受けたとき、一度、お断りしているんです。でも、シリコンバレー特有のイメージというか、ハイテクでベンチャー・ビジネスである必要がないなら、仮に個人事業のビジネスでもいいと認めてもらえるのなら、ここにいる日本人で私みたいな人はたくさんいるので、そういう人たちが集まって情報交換しながら、お互いサポートし合えるようになればいいと思って、このメンバーに加わりました。<br />
  　サニーベールの商工会議所で会っている地元の人たちと、お互いのビジネスをサポートし合えるように情報交換をもう３年ほどしていて、そこでうまくいっているのを見てきたので、日本人のネットワークでできないはずはないと思って、SVJEN でもそれをやっていきたいと思っています。</p>
<p><strong>--------- MediaCraft LLC での事業について、聞かせてください。</strong></p>
<p>　主に非ハイテク系のスモールビジネスがウエブサイトから利益をあげるためのお手伝いをしています。ウエブサイトから利益を上げると言っても、Eコマースのような直接的な方法だけでなく、顧客獲得、カスタマサポート、広告宣伝などのビジネスの形態にあったやり方でウエブを活用し、ウエブサイトをエクスペンスではなくインカムとできるよう、コンサルティングを含めてお手伝いしています。見栄えの良いウエブサイトを作るだけではなく、このビジネスはどうやってお金を回収し、どういうタイプのユーザがいてということを理解しながら、求められているウエブサイトを作っていく作業は、楽しいですね。<br />
  　長い時間をかけてクライアントと話し合っても、「今、ウエブサイトをやる時期ではありませんね」ということになることもあるのですが、それでも、時間をかけて面談した上で、トップページにこの商品が行き着くようにしようとか、ウエブのデザインも使えそうなアイディアを引き出しに入れておいて、ここであれを使ったらうまくいくかなとか、全体の流れを考えながら、その仕事をするのは好きです。</p>
<p><strong>--------- あのフレーズは、どうやって生まれたのですか？</strong></p>
<p>　メディア・クラフトのホームページにある「あなたのビジネスウエブサイトは仕事をしていますか？」というのは、商工会議所で生まれたものなんです。毎回、顔を合わせていても、必ず最初に３０秒の自己紹介があって、そこで皆から、「もっと、こういうふうに言ったほうがいいよ」とアドバイスを受けて、あのフレーズが生まれました。<br />
  　最近、そこでよく言っているのが、「あなたのウエブサイトを探すのは、何というキーワードで探せばいいですか？ そのキーワードを入れたとき、あなたのウエブサイトがちゃんとトップページに出てきますか？」と言うと、説得力があるので、それを使っています。</p>
<p><strong>--------- 新しく取り組み始めたこと。</strong></p>
<p>　商工会議所でであった、ローカルのビジネスをしている人に、日本人以外の人がたくさんいるので、その人たちを紹介していきたいと思っています。（地方版に、『安心して利用できる、シリコンバレーの非日系地元サービス』で公開中。）シリコンバレーに住んでいる駐在員の人の多くは、まず日本語が通じるし、そのほうが安全という気持ちがあるので、日系の人を選ぶと思うんです。実際、そうだというのを知っていることと、その一方で、商工会議所で会う地元の人からはよく、日本人のコミュニティーにどうやってアプローチしていいのか分からないという相談を受けていて、それで、ここからうまくビジネスに結びつけば、と考えています。<br />
  　<br />
 <strong> --------- 高坂さんの休日の過ごし方。</strong></p>
<p>　だいたい家族といっしょにいることを考えるので、そのとき、子供がハマっているものを家族全員でハマって過ごしています。</p>
<p><strong>--------- 親として、子供のためにできること。</strong></p>
<p>　「アメリカの教育を子供に受けさせたかった」という思いがあって、移住したけれど、私がこっちの学校へ行ったことがないので、全然、勝手が分からないので、娘が通う学校のことをできる限り、知ろうと努力しています。学校の行事に参加したり、子供と登校して、校長先生や担任の先生と話したりして、学校でどういうことをやっているのか、それを親もいっしょになって学んでいます。あと、学校行事に興味もあるので、先生方と相談して、３ヶ月間、週に１回くらいのペースでクラスを持たせてもらって、昼休みに興味がある生徒を集めて、パソコン教室をやったこともあって、そうやって、学校でどういうことをしているのか、知る努力をしています。そうして学んだ事をまとめて、これからお子さんを連れてアメリカ生活を始める日本人の方達と共有できるような仕組みが作れたらと思っています。<br />
</p>
<p>（聞き手： ラッキー みちる ・ 佐瀬 弓枝 / 筆者： 佐瀬 弓枝）</p>]]></description>
         <link>http://svjen.org/archives/articles/cat8/mediacraft_llc.html</link>
         <guid>http://svjen.org/archives/articles/cat8/mediacraft_llc.html</guid>
         <category>シリコンバレー起業家の輪</category>
         <pubDate>Mon, 17 Aug 2009 07:52:41 -0800</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>■−■−■−■−■　ザ・ネットワーキング（事前登録終了）  ■−■−■−■−■</title>
         <description><![CDATA[<p>We have closed the pre-registration site due to the fact that we have reached more than 100 people registered for the event.  </p>

<p>Please note that we will not take any walk-ins on the day of the event.  Thank you very much for your interests and we hope to see you at the next event!</p>

<p>SVJEN and Keizai Society Staff</p>

<p>--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------<br />
Date/Time:        Tuesday, September 1, 2009     6:00 – 9:00 p.m.<br />
Location:            153 Castro Street, Mountain View, CA<br />
Venue:                Fu Lam Mum Chinese Seafood Restaurant<br />
Fees:  $30:         Registration by August 31 (3:00pm);   $35: Walk-ins (subject to limited space)</p>

<p><br />
</p>]]></description>
         <link>http://svjen.org/archives/top/post_76.html</link>
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         <pubDate>Mon, 27 Jul 2009 13:00:00 -0800</pubDate>
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